小樽市総合博物館(手宮1)屋外の展示車両に掛けられた養生シートを外す作業が、4月14日(土)9:30から12:00まで、同館職員・北海道鉄道保存会会員・鉄道ボランティア・市民ボランティア15名ほどが参加して実施された。
同館保存の機関車・客貨車・蒸気機関車・ディーゼル車・除雪車など50の車両のうち、屋外展示は35車両。そのうち25車両に、昨年11月、冬期間の雨や雪から車両を守るために、ビニールシートが掛けられ、厳しい冬に備えた。
4月28日(土)からの夏期営業前のこの時期に、毎年シート外しが行われれている。参加者は、久しぶり姿を現した車両を眺め、訪れた春を喜んだ。
1986(昭和61)年まで、函館ー札幌間を運行していた特急北海のシートも、ボランティアは手際良く外し畳んだ。蒸気機関車C5550も5ヶ月ぶりに姿を現した。
雪解け水が大量に溜まってしまった車両もあり、水や泥まみれになりながら、作業に精を出していた。
シートを外された車両は、28日からの夏期営業に備えて車内清掃も済ませ、北海道で活躍した車両を楽しむ来場者を迎える。
鉄道ボランティアを7・8年続ける福島厚二さん(72)は、「ベテランが揃い、早いペースで作業が進められている。シート外しが行われると、春が来たと思いワクワクする。子ども達の鉄道車両を楽しむ笑顔が、今年も見られることを楽しみにしている。5月にはトロッコが走る予定だ」と話した。
明日15日(日)は9:30から、残り2両のシート外しを実施する予定。参加希望者は、ロープを切るカッターやはさみを持参して、同館・エントランスホールに集合。
4月23日(月)に、故障中のアイアンホース号が修理のために出発する予定。時間は未定。
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