小樽市議会(鈴木喜明議長)平成30年第1回定例会の代表質問並びに質疑及び一般質問が、2月27日(火)13:00から市役所(花園2)議場で行われた。
質問したのは、民進党・中村誠吾、公明党・秋元智憲、無所属・安斎哲也各議員。
◎質問要旨
市のコンプライアンス委員会が、昨年8月に指摘した高島漁港区における森井秀明市長の条例違反について、是正措置が行われず6か月が経過していることについて質問が集中した。
中村議員は、法令や条例に対する森井市長の理解力不足と、許可の相手である観光船事業者が市長の後援会幹部であり、便宜供与が疑われることが問題点とした上で、「条例違反を市長が認めているにも拘わらず、是正措置を取らずに放置していることは、違法状態を追認していることだ」と指摘し、一日も早い是正措置を求めた。
秋元議員は、是正措置後に観光船事業者から損害賠償請求が提起されるかどうかなどの推移を見定めた上で、条例違反に関わった職員の処分を行うと説明していたにも拘わらず、是正措置をこれまで行わず、3月末の職員の定年退職を目前にして、慌てて懲戒処分等を済ませようとする市長の無責任な言動を質した。市は、是正措置の決定前に行われる観光船事業者からの聴聞を2月16日にようやく行ったばかりだ。
安斎議員は、市長のこの条例違反に対する処分として提案された「1カ月給料50%カット」とする減給条例案が、昨年12月議会で「量定が軽い」として否決されたにも拘わらず、再度提案してきた市長に対し、兵庫県西宮市の例を挙げて、市長の退職金減額条例を提案すべきことを指摘した。
さらに、同議員は、森井市長が就任前の市長選で財政健全化のために退職金を返上することを公言していたことを質すと、市長は、「その考えは、もう今は持っていない」と答弁した。
市長の退職金は条例で定められ、1期4年間で約1,800万円。森井市長は4年間で退職金を含めて約7,200万円を手にする勘定になる。
◎H300227小樽市議会本会議 代表質問 中村議員
◎H300227小樽市議会本会議 代表質問 秋元議員、質疑及び一般質問 安斎議員