小樽総鎮守・住吉神社(住ノ江2・星野昭雄宮司)では、12月19日(火)13:00から、新年を迎える準備・煤払いが行われ、寒い社殿にサラサラと笹の葉の揺れる音が響いた。
煤払いは、「苦」を落すという意味が込められた「9」の付く日に行われ、清々しい
正月を迎えるための神事のひとつ。社殿拝殿の1年間の煤を払い清める儀式。
神職が常装としている狩衣を着用した筆頭権禰宜(ごんねぎ)の原田雅信さんと権禰宜の木谷渉さん・川端克征さんの3名が参加した。
境内で採った笹の葉を4mの竹竿の先に付けた道具を用意。サラサラと笹の葉が揺れる音と共に、これを使って手の届かない高い天井の埃や煤を払い落とした。
昼間でも−3℃から−4℃と真冬日の気温で経過。冷え込んだ社殿の中で、隅々まで煤払いが行われ、床に落ちた煤や埃をモップや掃除機で集め、3時間ほど作業は続けられた。
川端さんは、「今年1年に感謝をして、来年に向け気持ちを引き締めて、新たな年に願いを込めて煤を払います」と話した。
国道5号線沿いの同神社鳥居前に、開運招福の干支大絵馬を12月15日(金)に設置。通行人らに年の瀬を告げている。
来年の干支”戌年”に合わせ、初日の出をバックに勇ましい姿の戌が描かれ、戊戌(つちのえいぬ)歳であることも記されている。毎年、絵馬を撮影して年賀状に使っている人もいるそうだ。
今後、12月31日(土)7:00から大祓式を、同日22:00から除夜祭、1月1日(日)0:00から新年初詣、1:00過ぎから、小樽太鼓衆鼓響による奉納太鼓、6:00から歳旦祭を実施する予定。
平成30(2018)年に鎮座150年目を迎え、同年9月に遷座祭を予定している。
◎小樽総鎮守住吉神社
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