森井市長の除排雪に市民激怒! 除雪懇談会


 本格的な冬を迎える前に、平成29(2017)年度第2回除雪懇談会が、小樽市内167の町会長に呼び掛け、11月13日(月)から20日(月)まで、市内9ヶ所に分かれて始まった。市民の貴重な意見を今後の除雪計画の参考にしようと開かれ、今年度の開催は7月に続いて2回目。
 平成29年度第2回除雪懇談会資料
1114josetsu1.jpg 担当職員から、今年度の除排雪体制が説明されたが、市長はきめ細やかな除排雪を宣言しておきながらも、場所によってはシーズン中1度も排雪が入らなかった異常事態に、市民の怒りは収まらなかった。
 2日目の14日(火)は、稲穂・山手・花園・色内・浜小樽・松ヶ枝・入船・長橋の一部53町会を対象に、市役所(花園2)別館第1委員会室で開かれた。上石明建設部長をはじめ、同・白畑博信次長、雪対策第1・第2の課長が対応。管轄の第2と第6ステーションの事業者代表、市議会議員、町会長ら42名が出席した。
 質疑応答に先立ち、平成29年度の雪対策について資料に基づき、変更点等を説明した。平成29年度雪対策予算の内訳は、除排雪経費とロードヒーティング経費など14億5,400万円を計上。
 今年度の雪対策に関する主な見直しについて、
 ①小樽駅から小樽運河にかけて、観光に配慮した排雪の取り組み
 ②生活道路(第3種路線)の一部における歩行空間確保の取り組み(試行)
 ③圧雪状態を基本とした管理を行っている生活道路の一部で、昨年度から15cm以上の降雪が見込まれる場合に除雪作業を試行的に行っている路線を拡大する
 ④主要交差点の見通し確保のために、実施回数を見直す
 排雪については、職員や除雪業者がパトロールを行い、かき分け除雪や拡幅除雪をし、道路脇の雪山が大きくなり、これ以上対応が困難と判断した場合に排雪作業を実施。
 本年度の地域総合除雪の想定排雪量は337,000㎥。その内訳は、除雪2種路線の出動基準15cmから10cm以上に、主要交差点見通し確保、観光に配慮した排雪と貸出ダンプ制度の見直しの新たな取り組みの排雪量67,000㎥と、昨年度の排雪量実績270,000㎥と合わせて337,000㎥と想定した。
 貸出ダンプ制度の見直しについては、
 ①申込書は利用団体が市へ提出する
 ②幅員8m以上の道路については排雪幅を8mまでとする
 ③排雪第2路線を対象外とする
 平成29年度貸出ダンプ制度利用の手引き
 質疑応答では、町会住民でなければ分からない、切実な悩みや生活道路の危険性を訴えた。
 昨年、排雪が一度も入らなかった富岡北部町会の会員によると、電話で問合せても昨年と同じと回答したにも関らず、結果的には1度も入らず、5月の中旬くらいまで道路に残雪があり、30年住んでいるが初めてだと驚き、大変な苦労をしたと訴えた。また、第6ステーションの対応にも不満をあらわにした。
1114josetsu2.jpg 担当者は入ると言ったが、貸出ダンプで排雪した以外はほったらかしだっという。「市長が変わっておかしくなったのか」と不安の声があったという。「必ず入ります」との返事に、町会側にも住民への責任がある。約束は守ってもらいたいと話した。
 また、なぜ第6ステーションだけなのか?市長の判断が下りなかったのか?市長の許可?と詰め寄ったが、建設部からの回答は、「きちんと確認して必要な排雪には対応したい」と回答するに留めた。
 花園4町会からも、これまでは、花園小学校の始業式が始まる前に除排雪されていたが、それがなかったのは、70年以上住んでいるが初めて。市へ電話すると、「分かりません」と答えるだけで、職員の対応にも不信感を抱き、市長が1人で指示していると聞いたという。
 「パトロールしているというが、何もしないのなら意味がない。きめ細かくと何回も言っていた。今年はきちんとしてもらいたい」と切望した。
 森井市長への不信感は募るばかりで、市の職員の対応の悪さも明るみになり、これから降雪の季節を迎え、市民も不安を隠し切れない。
 1時間ほどで懇談会は終了し、その後、地域の問題などについては、個別相談の場を設け、担当職員が対応した。
 12月1日(金)から平成30年3月31日(土)まで、市役所別館4階会議室Aに、除雪対策本部事務局を開設。道路除排雪や落雪対策のほか、雪に関する問い合わせについて担当部局へ取り次ぎする。問合せ:0134-32-4111 内線640~643、FAX:0134-32-4118
 12月1日(金)14:00からは、除排雪計画説明会を予定している。
 平成29年度除雪懇談会(2回目)の開催について
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