市立小樽美術館(色内1)で開催中の第68回小樽市文化祭も終盤となり、11月1日(水)から5日(日)まで、写真市展と和紙ちぎり絵展が開催され、多くの市民が足を運び作品を鑑賞していた。
小樽写真市展運営委員会(川原静雄委員長)が運営する写真市展は、これまでのコンテスト常連者に加え、小樽工業高校写真部3名や10代若手のあまり見かけない顔ぶれもあり、入賞・入選63点を展示。新鮮さが増した。
10月7日(土)に生涯学習プラザ(富岡1)レピオで、日本写真家協会会員の石津聡氏による公開審査が行われ、1部の自由には、36名の193点の応募があり、推薦・市長賞には、嵯峨秋雄さんの「倉庫群」が選ばれた。
2部のネイチャーは、人工物を一切入れない条件で、27名の80点の応募があり、推薦・市展賞には、大湯崇夫さんの「小さな宇宙」が選ばれた。同部門では、北海道の動植物を被写体にした渾身のベストショット写真が選ばれ、来場者を楽しませている。
当番初日の松居秀昭さんは、「芸術性のある写真やモノクロ作品も多く選ばれている。高校生も出展し世代が替わってきている。ぜひ観ていただきたい」と話した。
川原委員長は、「毎年出展されている方は、石津先生の話を熱心に聞き、作品に反映させ、一定程度のレベルを持っている方が多い。写真を趣味にする方が増えて良かった」と話した。
一方、市民ギャラリーでは、にじの会(白鳥照子代表)が運営する和紙ちぎり絵展が開かれている。
同レピオと見晴(銭函)の2会場で開くにじの会教室の25名・140点を展示し、薔薇や紅葉の風景のちぎり絵が、会場を華やかな雰囲気にしている。
今年、東京都上野にある美術館に出展した白鳥氏の大作「バラファンタジー」も会場に展示され、モダンな額が作品を更に引き立てている。
入会して10年以上経つ女性は、1ヶ月ほどかけて作品を完成させ、長いもので2ヶ月かかる作品もあるとのこと。ハサミはほとんど使わす、手でちぎって貼る作業は、なかなか根気のいる作業だが、完成した作品を見ると、達成感でいっぱいになるという。
教室に通う生徒や、ちぎり絵に興味を持つ人が会場を訪れ、ちぎり絵にまつわる話に花を咲かせ、鑑賞を楽しんでいた。
11月1日(水)~5日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
写真市展 小樽美術館(色内1)多目的ギャラリー
和紙ちぎり絵展 小樽美術館(色内1)市民ギャラリー
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