9月1日(金)の防災の日、小樽市色内ふ頭(色内3)で小樽市や関係25機関265人が参加し、総合防災訓練が実施された。
総合防災訓練は、大規模災害に対する各関係機関相互の協力体制の強化と防災技術の向上及び市民の防災意識の高揚と防災知識の普及を図ることを目的としている。
第3号ふ頭に停泊する豪華客船「にっぽん丸」の向かいの色内会場には、車両35台、船艇5隻などが勢揃いした。
この日の訓練は、「平成18年9月1日、午後1時10分頃、北海道留萌沖を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。気象庁の発表では、北海道と東北のほぼ全域で地震を感じ、小樽では震度6強と発表された。この地震の発生により、小樽市沿岸地域に午後1時12分“津波警報”が発表された。津波は高い所で2m程度以上の津波が予想され、陸上では市内各地で木造家屋が倒壊し、そのうち数か所では火災も発生している模様」という災害想定で行われた。
13:10から始まった訓練は、応急給水や水道管・電話回線・ガス配管の復旧などのライフラインの確保から始まり、土砂崩れのための倒木などに埋まった道路でのけが人や取り残された人の救出が行われた。小樽港内に停泊中の船舶から火災が発生したという想定で、乗組員2名の救出活動と消火活動も行われた。消防隊の迅速な対応と素早い連携プレーで、陸上と海上からの一斉放水ですぐに鎮火させ、総合防災訓練を終えた。
山田勝麿小樽市長は「何時どこでどんな災害が起こるか分からない、日頃から防災意識を持ち、自分の命は自分で守るということをしてほしいと思います」と市民に呼び掛けていた。
訓練を見学していた人からは、「本番の時はもっとテキパキ出来るのだろうか。いくら訓練といえどももっとビシッと引き締めてやってもらいたい」と、連携の悪さを指摘する声もあった。