「嗚呼!北の学習院」!小樽市立堺小跡に記念碑!

 「北の学習院」と呼ばれた母校旧堺小の98年の歩みを刻んだ石碑が、卒業生らの手で校庭の片隅に設置され、8月26日(土)14:00、関係者60名が集まり除幕式が行われた。
 「嗚呼!北の学習院 小樽市立堺小学校跡」と刻まれた白御影石の記念碑は、高さ約1.7m・横2.8mで、今年3月に閉校となった堺小の校庭の二宮金次郎像の脇に設置された。
 堺小学校は、少子化の波に洗われ生徒数の減少による小学校の統廃合で、今年3月31日をもって98年の幕を閉じた。同校は、小樽経済の全盛期に誕生し、全国・全道を代表する経済人の子供たちが通学し、「北の学習院」と称された名門校だった。当時は、在校生も約1千数百名で、卒業生も1万数千名を数えていたが、閉校時の在校生は54名と激減していた。
 閉校を迎え校友会を中心に記念碑建設の話が持ち上がり、今年1月から募金活動に入り、約150万円の寄付を集め、今回の記念碑建立となった。
 除幕式には、約60名の関係者が集まり、約一世紀の想いを刻んだ記念碑を除幕した。赤石欽司実行委員長は「小樽市教育委員会には、財政困難で作ることは出来ないと言われたが、卒業生や町内会、旧教職員、父兄の方々の協力を得て、みんなでこの記念碑を作ったものです」と挨拶した。
 29代目で最後の校長を務めた森真由美氏は、「自分の初任地は堺小でしたので、一生忘れられない学校です。閉校してしまったけれども、こういう形で記念碑として残ったので最高です」と、記念碑を見つめていた。