青少年のための科学の祭典小樽大会が、8月9日(水)・10日(木)の両日、小樽市総合博物館(手宮1)本館で開かれ、今年で11年・19回目となる。
科学に関する実験や工作など34ブースを出展。中学生・大学生・教職員・企業など、各日約120名が協力して、来場者に解説や実演・指導した。
この祭典は、実験・観察や工作等を参加者自ら体験することで、科学への興味・関心を喚起し、また、実演者や協力者が、この大会で得たものを教育現場へフィードバックすることも大会のねらいとしている。
小樽消費者協会の「廃油から石鹸を作ろう」や折り染めなどのお馴染みのブースや、パステルを使って描く「なごみアート」、双葉中学生が担当する顕微鏡を使って「ミクロの世界を見てみよう」、東海大学による「LEDと光カラーミキサー」の新しいブースもあり、多くの来場者で賑わった。
昨年は、2日間で約3,500名が参加。夏休み期間中に開催され、楽しみにしている子ども達も多い。
西陵中学校科学部(13名)は、風船に小麦粉を入れて作る「ムニュムニュ星人」と「巨大シャボン玉に入ろう」を担当した。
シャボン玉に入った成田莉歩さん(小2)は、「シャボン玉の中に入ることができてびっくりした。透明に見えた。割れる時に目に入りそうだった」と話し、同科学部の生徒は、「楽しいと言ってもらえると嬉しい」と話した。
小樽消費者協会の廃油から石鹸を作ろうでは、各日75個分を用意して、同会の星功会長も参加し、製作する子ども達に説明した。
濡れた傘を入れる傘袋を使った「かさぶくロケット」では、かさ袋に空気を入れて膨らませ、折り紙で尾翼をつけて完成。かなり遠くまで飛ばすことができた。
双葉高校奉仕活動部は、ストローで立体工作を指導。難しい正20面体に人気があり、詳しい説明を受けながら、ストローを繋ぎ合わせ多面体を完成させていた。
双葉中学校は、午前中に3年生5名・午後から2年生5名が参加して、顕微鏡5台を使って「ミクロの世界を見てみよう」を初日のみ出展した。
動物の細胞、毛・鱗・触角などを顕微鏡で見たり、口の中の細胞を取り、プレパラートにのせて固め永久標本にして持ち帰ることもできた。
同校3年・川嶋新葉君は、「科学の祭典のテーマに沿うよう、科学の楽しさを伝えることができ達成できたと思う。無駄にならない知識を子ども達に教え、自分が教えることの幸せを感じ、子ども達が理解すると嬉しい」と話した。
「手で持てるシャボン玉」ブースでは、洗剤とグリセリンを1対1にして水35ml加えると、通常よるも強いシャボン玉ができる。参加した子どもは、何度もシャボン玉を作って、軍手をつけた手に乗せたりして楽しんでいた。
CDとビー玉で作る不思議ゴマや人工イクラ・バスボムなど、様々な工作が楽しめ、子ども達はブースをはしごして楽しんだ。
同館・東山一成副館長は、「各ブース無料で参加でき、初めて来る人も楽しんでもらいたい。これまで、参加したことのある人にも新しいブースもあり、ぜひ体験してもらいたい」と話した。
10日(木)も10:00~15:30に、同じ会場で開かれ、34ブースの出展を予定している。
◎関連記事