小樽市内手宮公園内緑化植物園入口に、物故船員慰霊碑が、石狩湾・小樽港を見下ろしてひっそりと建っている。商船や漁船、戦争などで海の犠牲になった船員300人以上がこの慰霊碑に眠る。
8月20日(日)11:00、この慰霊碑の前で第45回物故船員合同慰霊祭が行われた。この慰霊碑は、亡くなった船員の慰霊祭を毎年行っていた元船員の親睦団体「かたぶり会」が、慰霊祭の10年の節目1971(昭和46)年に建てたもの。
45回目となった20日(日)には、遺族や船員OB、機船組合員など約30名が参加。献花に囲まれた慰霊碑の前で読経が流れ、参加者が焼香した。小樽船員OB会・米田源三郎会長が「21世紀の今も、後輩たちが海の上で歩み続けておりますので、ご加護を。石狩湾、小樽港を望むこの丘で、安らかに眠ることを願います」と追悼の言葉を述べた。
慰霊祭実行委員会では「年々参加者が減ってきているが、あと5年、50周年までは続けたい」と慰霊碑を見つめ話していた。