小樽市議会第2回定例会は、6月13日(火)13:00から、会派代表質問2日目を開き、民進党・佐々木秩議員と公明党・斉藤陽一良議員が質問に立った。
斉藤議員の再質問を前に、横田久俊前議会議長による議事進行の申し出があり、答弁調整のため休憩に入った。19:10に再開し、副市長の発言の訂正から始まり、斉藤議員の再質問と続き、20:15過ぎに閉会。
本日予定していた、石田博一議員・安斎哲也議員・中村岩雄議員による一般質問は、後日に持ち越された。
休憩に至った原因は、平成29(2017)年4月1日付けの管理職の人事異動で、森井市長は、議会事務局職員の任命権者である市議会議長と十分な事前協議をせず、勝手に異動させルール無視の人事を行った。
この件について、斉藤議員は、「市長は打診を行ったとか、副市長は正式に協議して承諾を得たつもりだったと、何かのついでにやるつもりで済まされる問題ではない」と明確な答弁を求めた。
市長は、「今回の議会事務局職員の人事移動の内示にあたっては、1月に前議長と会った際に、私から事務局職員2名を移動させたいと伝え、3月上旬には副市長が正式に協議を行うためアポイントを取った上で前議長を訪問。その協議の中で、改めて事務局職員2名を移動させたい理由を含めて伝えたところ、1名だけは残留させてほしいと話があり、1名を残留させ、協議が整った上で内示をした」と説明した。
横田前議長は「副市長が来た際に、1名は留任を、もう1人は何も言わなかった。それが了解だと思われ、協議が整ったとした。協議とは両者が理解し納得しなければ協議とは言わない。副市長は、もう少し確認すれば良かったと言ったが、何も意思表示がなかったからそう思ったのか、公的機関同士ではあってはならないこと。確認するのが当然だ。協議が整ったとは今でも思っていない。市長の答弁は正確ではない」と発言。
副市長は「協議について整った印象」と答え、答弁の修正はないと言い張り、答弁精査のため休憩となった。
再開後、副市長は、「横田議長の内容は間違いない。2名のうち1名の移動について理解をいただき、その旨を市長に、協議については理解をいただいたと報告。協議が整ったと答弁した」と発言の訂正を求めた。
本日の会派代表質問の1人目は、民進党・佐々木秩議員が立ち、市長の政治姿勢や日本遺産認定等について質問。
その中で、中央バスの牧野社長と森井市長の関係が悪化していることが発覚。佐々木議員は、牧野社長と市長とのやりとりの文章を入手した。
「市内路線で赤字を抱え、市の協力を求めた中央バスと意見交換する中で、法定協議会を作ってほしいと強い要望があるにも関わらず、具体的な設立時期を示していない。市民の移動手段の確保が重要な課題。市内路線バス運行で赤字が続く中央バスへ、具体的に支援できることはないのか。トップ同士の関係はどうか、牧野社長から市長宛に、2月15日付で小樽市内バス路線に関する考え方ついての確認文章と、3月2日付けの市長から牧野社長への回答文章。その間、牧野社長は2度にわたり市長に会い、市長の認識に大きな疑問を持ち、現在も、平行線なのでは?」と回答を求めた。
市長は、「法定協議会は、その後においても継続的に運営されるもので、今まで専門担当部署がなく、体制を整えるために時間を要する。現在、情報収集中で、1日も早く立ち上げられるよう努力したい。小樽市における公共交通を持続的に、市民にとって期待できる環境づくりを行っていくために、中央バスとは情報を交換し、小樽市における公共交通を安定的に取り組むために、市としてこれからも真剣に向き合いながら、それに伴った交通網の形成計画をしっかり作ることが責務である」と述べた。
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