小樽商科大学(緑3)の103代目応援団団長は、札幌出身の同大2年・佐藤七海さん(19)が務めている。女性団長としては、97代目に続き2人目となり、注目を集めている。
佐藤さんは、札幌生まれの札幌育ち。中学校の頃から学級代表を務めるなど、リーダーシップを取れる存在だった。
尊敬する担任や英語の先生などが商大卒だったこともあり、高校2年生から同大を目指して勉強に励み、合格を掴んだ。
入学式後の応援団の演舞を見て「カッコイイ!」と思い、入学4日目で入団。団員として活動し、団長に立候補した。同期で話し合い、先輩の承諾も得て昨年12月に内定。今年3月の代交代式典で正式に団長に就任、現在、女性9名を含む21名の団員の長となった。
卒業祝賀会や寮生歓迎会・入学式・壮行会・おたる春祭りなど、5月までに18回活動。年間約30回を予定している。
その時々に合わせた檄文を読むが、佐藤さん自身が文面を考え、障子紙に書いている。檄文作りも団長としての大切な仕事で、自分が考えた言葉で応援できることは嬉しいと前向きだ。
片足20kgと言われる重たい下駄を履き、それを振り上げるのも一苦労だ。ボロボロの衣装だが、「着物が似合う」と仲間に言われ、「着られることが光栄」と話す。
イメージする団長は、「自分の幸福よりも他人の幸福を願う”利他即自利”の考え方で、自分の頑張りを、”すごいね”と言われなくても人のために尽くす人。人に頑張れと応援するからには、それ以上に頑張れる説得力のある人」と答える。
団長として、「力強さと頼れる人であれば男でも女でも関係ない。どしんと構えて何も動じない団長でありたい」と言う。
北海道大学応援団と同応援団の対面式が、7月2日(日)11:00から、サンモール一番街(稲穂)で開かれる。
佐藤団長は、「団員になってから対面式って何だろうと考えると、愛校心を確かめ合い、自分の学校に誇りを持ち、魂がぶつかり合う。ぜひ、商大生に見に来てもらい、自分の大学を惚れ直す機会としてほしい。女子を感じさせない気迫で、ぐいぐい引っ張り安心させ、商大生の心に火をつける熱い団長を見てもらいたい」とPRした。
留学経験があり英語は堪能で、スペイン語も勉強中。教員を目指す普通の女子大生だが、袴を履くと団長としてのスイッチが入る。どんな団長を演じるか必見だ。
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