小樽市内の地元企業を親子で訪問する、2006(平成18)年「親子企業見学会」が、8月9日(水)に行われ、約40名の親子が参加し、ものづくりの過程や仕事の現場をじっくりと見学した。
これは、小樽市が「地元企業や地場産品に対する理解を深める目的」と、毎年、夏と冬休みに1回ずつ行っていた行事。今年からは市所有のバスが無くなり、貸し切りバスで行うことになったため、夏休みの1回のみとなった。こんなところにも、市の財政難が反映している。
9日(水)は、小・中学生と保護者10組を対象に公募したが、「例年になく人気が高く、応募者全員の親子40名が参加し、移動用のバスを大型に変えて実施しました」(産業振興課)。12:30に小樽市役所を出発し、井原水産株式会社ほしみ工場(銭函3)・株式会社かま栄(堺町3)・北海製罐株式会社小樽工場(色内3)の3企業を回った。
かま栄の「見る工場」では、同社スタッフによる、原料すり身をすって潰す擂潰(らいかい)、原魚のワラズカを丁寧に解体するなどのすり身造り作業など、かまぼこが包装されるまでの工程を見学した。
埼玉から小樽に来ていた金沢百恵ちゃん(9)と早苗ちゃん(6)は 「夏休みの宿題の作文の参考にするために参加しました。初めてかまぼこ造りを見学したので、すごく、勉強になりました」。母親の由利子さん(39)は 「子供の夏休みの作文の良い材料になりました。それに、埼玉には海がないのですごく興味があったんです」 とノートにメモをして、かまぼこ造りに興じていた。