小樽市内でクラシックピアノ教室を主宰する三浦明子さんの生徒が、JPTA(日本ピアノ教育連盟)の主催する第33回ピアノオーディション全国大会で最優秀賞を獲得し、師弟で快挙を喜んでいる。
最優秀に輝いたのは、西陵中学3年生の嶌村伊央加(いおか)さん(14)。
嶌村さんは、昨年(2016)11月に、全国14カ所で行われた地区予選大会で北海道地区代表に選ばれた。今年3月27日(月)・28日(火)に、武蔵野音楽大学シューベルトホール(東京都多摩市)で開催された全国大会のB部門(中学生)で、全国の精鋭50名の中から最優秀賞に選ばれた。4つの課題曲のうちからショパンのポロネーズ 変ホ短調 Op.26-2を選んで演奏。
「予選曲のベートーヴェンのソナタはあまり弾いたことが無くて大変だったが、全国大会に出場できた上、最優秀賞も取れて本当にうれしい。将来、ピアノの道に進むかどうかはまだ考えていないが、ピアノは続けて行きたい」と話す嶌村さんは、バスケットボールもする文武両道で、同教室でピアノを習っていたお姉さんの影響で、3歳の時にピアノを始めている。
ピアノを指導する三浦さんは、「伊央加さんは感性が豊かで、人に好まれるピアノを弾くが、これはなかなか教えられて身に付くものではない。私は普段、プロのピアニストの道はあまり勧めないが、彼女はピアニストを職業にしても良いかなと思うくらいの才能がある」と話し、弟子への期待を語った。
JPTAは、1984年に設立されたピアノ教育者による全国組織。ピアニストの育成やピアノ音楽の普及・振興に取り組んでおり、毎年、ピアノオーディションや全国研究大会などを開催している。
◎JPTAホームページ