南樽市場(新富12)の勝納川に、ダイナミックに泳ぐ鯉のぼりと大漁旗360枚が、4月9日(日)9:00から設置され13:00前に完成。小樽の春の風物詩として市民や観光客を楽しませている。
今年で15回目となり、大小色とりどりの鯉のぼり300枚と大漁旗60枚が、春の風に吹かれ悠々と泳ぐ光景を見て、長い冬が過ぎ春の到来を実感する市民も多い。
若松二町目会(伊藤政一会長)が管理運営し、毎年4月の第2日曜日を設置する日と決めている。先週からフェンスに飾る鯉のぼりのために、残雪の雪割りやゴミ拾いを実施して準備した。
当日は、9:00から女性会員も含めて16名が協力。南樽市場に沿って流れる勝納川の眞砂橋を挟んだ約400mにも及ぶ区間に設置した。
午前中は、眞砂橋から国道側へ、鯉のぼりや大漁旗、小さな鯉のぼりだけを吊るした29本のロープを、川の左右に分かれて持ち歩き、橋の欄干の金具に一定の間隔を空けて、手際良く設置した。
遊歩道に沿った欄干には、9mもある大きな鯉のぼりを貼り付けて飾った。雪解け水で増水した川は音を立てて勢い良く流れ、川岸にはふきのとうが顔を出し、鯉のぼりと大漁旗がたなびき、趣のある風景が広がった。
眞砂橋の川下側には、9本のロープを吊るし、時折、泳ぐ鯉のぼりの向こうに電車が通過し、見物客を楽しませた。
2014年に閉校した北海道聾学校寄贈の鯉のぼりも設置し作業は終了した。
鯉のぼりを引き立てる60枚の大漁旗は、町会会員の理容師日下幸一さんの礼文島のお客さんを通じて、漁師さんから寄贈されたものだ。
伊藤会長は、「幼稚園や保育園の子ども達が、橋の上から鯉のぼりを見て楽しむ姿が嬉しい。春が来たのを感じる。年々、町会員も高齢となり大変な作業となるが、楽しみにしている人がいる限り続けていきたい。風に飛ばされたり色あせたりして鯉のぼりが減ってきている。家庭で眠っている鯉のぼりがあれば、寄贈してもらいたい」と呼び掛けている。問合せ:0134-22-6053 伊藤会長。
千歳から訪れた女性は、「川伝いに散策し、写真も撮りました」と感激していた。
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