|
|
森井秀明市長の4月定例記者会見が、4月5日(水)13:30から、市役所(花園2)本館2階市長応接室で行われた。
4月1日付管理職人事において、法律により議会事務局職員の人事権を持つ横田久俊議長と十分な協議をせずに、森井市長が同職員の人事異動を行ったとして、横田議長がそれを認めない動きとなっている問題について質疑があった。森井市長は「協議済みであり、今後、改めて協議は必要ない」と反論している。
これは、3月29日に行われた4月1日付人事異動の内示において、議会事務局次長(課長職)を公設青果物市場の場長(課長職)へ異動させ、教育委員会総務課長を議会事務局次長に異動させることを、人事権を有する横田議長に最終的な確認をしないで森井市長が行ったものだ。この頭越しのやり方に、横田議長は権利侵害に対する当然の対応として、議会事務局次長の異動を凍結した。結果的に現在、青果物市場長が空席状態になっている。
森井市長は記者会見において、「もう人事異動をしてしまったことは後戻りできない。横田議長が人事権を盾にして異動を拒否するのはいかがなものか」といった見当違いの認識を示しており、「今後は議長と協議を行わないのか?」という記者の問いに、「協議はもう済んでいる。来年度はこういうことが無いようにしていきたい」と、自ら起こした問題にけりを着けず逃げを貫くいつもの態度で応えた。
実際に、議長と協議を行ったとしているのは上林猛副市長だが、当の本人も、「協議をしていないと言われるのは心外だ」と発言をしていることが、森井市長の記者会見で明らかになった。森井市長自身も、「協議をしていないと話す横田議長の言葉に不信感を持っており、協議した経過があるのに職員の異動を拒否するのは信義にもとる」と発言した。
議長が森井市長に手渡した申入書では、「副市長は、以前、議長に対して議会事務局次長を異動させたい旨の打診をしたことが、協議を行ったことと認識しているらしいが、その後の経過報告については一切なく、本来の協議等とは程遠いものだ」としている。
この2年間の森井市長と議会との関係を振り返ると、議会は森井市長に対して全く信頼を置いていない状況だ。そのような中で、議会に主導権のある人事異動については、市長側が十分な配慮をしても、し過ぎることはないのだが、この簡単な情勢判断が出来ない副市長の力量にも疑問の声が上がっている。
◎関連記事