卒業シーズン真っ只中の3月14日(火)、小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)の商学部及び大学院商学研究科の学位記授与式が、同校体育館で12:00から執り行われた。
平成28年度の卒業生は、昼間コース467人・夜間主コース43人・大学院(修士)修了者47人の計557人。思い出溢れる緑丘から旅立ちの日を迎えた。
式前に、札幌シンフォニエッタによる管弦楽のミニコンサートが開かれ、学生生活の思い出を綴るスライドショーが上映された。
式では、来賓、教職員やOB、家族らが見守る中、各コースの代表が、和田学長から学位記を授与された。
和田学長は、「小樽商科大学は、幅広い分野の学習をさせることを軸に、特定の分野において、深い専門知識を掘り下げる教育を行ってきた。また、実践を通した社会体験、様々な分野で活躍する人と交流の機会を与えることに努めてきた。それによって、皆さんが得たものは、社会に出て仕事のために身に着ける能力や想像する困難と比較すると、ささやかなことかもしれない。しかし、大学で能力と態度を身につけ、少なくともその大切さを認識できたのは意義あり、皆さんの今後の人生が有意義なものであることを信じている」とエールを贈った。
その後の学生表彰では、学業の成績が特に優れている4人と、課外活動の成果が顕著で振興に功績が認められた学生や団体に贈られた。
大学在学中に北海道をはじめ、東北・関東を含む計7つの空手の大会で優秀な成績を収めた者、北部地区国公立大学水泳競技大会や全国国公立大学選手権水泳大会において優秀な成績を収めた者、本学の名誉を高めたと認められる団体として、学生が起業し狸小路でイベントを開催するなど地域活性化に貢献した「株式会社アイバックス」に贈られた。
同大合唱サークル「グリークラブ・カンタール」7人による、校歌と若人逍遥の歌 (寮歌)をアカペラで歌い、澄んだ歌声を会場に響かせた。
希望する会社に就職が決まった商学部卒業の横山拓貴さん(22)は、「色々な人と出会えて良かった。高校とは違い、勉強もやる気次第で、やりたいことに取り組めるのが大学だと思う。3年の頃ゼミで会社を立ち上げ、地方のイベントや祭りに参加し、特産品を使った料理を出店したり、地方の高校の魅力を伝える講演をしたことが思い出になった」と大学生活を振り返った。
体育館前には、大勢のサークルや部活などの後輩が集まり、先輩との別れを惜しんでいた。
同校の今年度の就職状況は、昼間・夜間主コース510人の卒業生のうち、就職希望者は470人。内定者数464人・98.7%の内定率。各コース別では、昼間コース98.8%・夜間主コース97.4%の内定率となった。非就職者数28人・進学者数12人。
就職先については、公務員に79人が内定し、そのうち、札幌市役所に23人が内定。地方公務員の人気が高い傾向が見られる。
大学院(修士)修了者47人の卒業生のうち、就職希望者は39人で内定者数36人・92.3%の内定率。非就職者は8人・進学者数0人。
大学院最高齢修了者は、アントレプレナーショップ専攻の61歳だった。
◎小樽商科大学