新造船"らべんだあ"初就航! 新日本海フェリー



 新日本海フェリーが運航する小樽・新潟間就航の新造船「らべんだあ」の第1便を記念して、3月10日(金)9:30から船内で就航記念セレモニーが開かれた。
 同船は、三菱重工業下関造船所で昨年9月6日に命名進水式を行い、国内フェリー初の垂直船首を有する省エネ船型。総工費約90億円。全長197.5m・総トン数14,125トン・航海速力25ノット・旅客定員600名・車両積載台数トラック150台・乗用車22台。
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 すでに、3月3日(金)に横浜、7日(火)に小樽、9日(木)新潟で内覧会を実施し、小樽では、14年ぶりの新造船とあって多くのファンの注目を集めた。
 9日(木)から新潟・小樽間の就航を開始。小樽からは、10日(金)が第1便の出港となり、小樽港貿易振興協議会の主催で、船内・操舵室で、吉田晴樹船長をはじめ、同社・取締役相談役清水昌利氏、森井秀明小樽市長とミスおたるの桑名貴子さんが出席して、就航記念セレモニーが開かれた。
0310lavender1.jpg 森井市長は、「北海道の物流と観光客を運ぶ重要な航路にらべんだあが就航し、高速化はもちろん、利便性が高くなり、市民をはじめ道民にとって重要な航路と確信している。都心部への物流が早くなり経済効果に結びつくと期待している。6月には新造船あざれあが就航し、道民にとって利便性が高く非常に嬉しい」と歓迎した。
 ミスおたるの桑名さんから吉田船長へ花束を贈呈。市長からは小樽港の盾を贈った。
 吉田船長は、「らべんだあの船名には、あなたを待っていますの言葉があり、北海道のお客様が本船を利用され、日本海の船旅をされますことを、乗組員一同、心よりお待ちしています」と挨拶した。

 同船は、波の抵抗を少なくした垂直船首を有し、底から泡を出し、船体と水との抵抗を少なくしたバブル付リアクション型陀や近接2軸推進システムを組み合わせるなど、従来船と比べて約10%の省エネ効果を高めた。
0310lavender2.jpg また、スイートルームやデラックスルームをはじめ、大部屋を廃止して個室を大幅に増やし、ペット同伴のウィズペットルームも用意した。6階には展望風呂を設置し、快適な船旅が期待できる。
 9:30から船内で、小樽商科大学プレクトラム・アンサンブルの演奏会を開き、乗船客を出迎えた。新造船での船旅を楽しみにしていた人々が次々と乗船し、10:30には、約300名を乗せて新潟港へ出港した。
 出港時は、あいにく大粒の雪が降り出したが、就航記念のテープ投げを実施。クルーズ客船歓迎クラブ会員や関係者60名が見送った。新潟港には、翌日の6:00に到着する予定。
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