札幌で発行されている月刊誌2誌の3月号で、小樽市の森井市長関連の批判記事が揃って掲載され、関係者の関心を集めている。
この2誌は、「北方ジャーナル」と「財界さっぽろ」の2017年3月号。北方ジャーナルでは、表紙の見出しに「小樽・森井市政 内外で高まる退場勧告」とし、2ページ見開きで、大きく報じている。「財界さっぽろ」は、「混乱続く小樽市で『3月出直し市長選』の怪情報」と、3段記事で報じている。
北方ジャーナルは、「小樽市の森井秀明市政を問う 内外から強まる”退場勧告” 除排雪問題で議会がまたも空転」の見出しの下、「就任以来、市議会や経済界との対立は深まる一方で、本人肝いりの除排雪対策も進んでいるとは言い難い。元市長による現職に対する告発が札幌地検に受理される中、庁内では、除排雪の利権をめぐる市長と後援会関係者関係がまたもや取り沙汰されている」とし、「森井市長への”退場勧告”は内外から強まるばかりだ」との記事を掲載している。
「財界さっぽろ」は、「元市長(山田勝麿)が現市長(森井秀明)を刑事告発」のサブタイトルの下、「混乱続く小樽市で『3月出直し市長選』の怪情報」と、刑事告発や議会の紛糾で厳しい状況の現状打開のため、「相手候補がいないうちに辞職して、出直し市長選で信任投票をしようとしているのでは」との記事を掲載した。
森井市政は、この4月末で、2年目の折り返しを迎え、残り任期も2年となる。この折り返し点で、この2年間の森井秀明市長(44)の政治姿勢やその資質が大きく問われている。
この森井市政の2年間の推移は、小樽ジャーナルが事実を基に詳細に報道してきており、その都度大きな反響を呼んできている。◎関連記事
今回の月刊誌の報道もこの延長線上にあるものだが、”退場勧告”や”出直し市長選”などの過激な活字が躍っており、この2年間の森井市政の迷走ぶりを報じている。
2月22日(水)からは、新年度予算等を審議する第1回定例会が始まるが、市長VS議会の対決は、森井市長の頑なな態度から、ピークを迎えており、議会動向の先行きは誰も見渡せない状況となっている。
また、年度末を迎え、これまで市の最高幹部だった職員が、森井市長を見限って辞表を提出するとの情報も行き交っており、森井市政の混迷度はさらに深まることになりそうだ。