今年で満100歳を迎える、運河公園前にある国指定重要文化財 「旧日本郵船小樽支店」(色内3)の記念事業(4/25~11/5)・第2回講演・コンサートが、7月21日(金)18:00から同所で行われた。
100周年記念事業は、同実行委員会(山田家正実行委員長)の主催。特別展として、「明治の小樽展」(4/25~5/28)、「小樽の歴史的建造物展」(6/20~8/20)や講演・コンサートなどが行われてきている。
21日(金)18:00からの第2回講演・コンサートでは、北海道職業能力開発大学校助教授・駒木定正氏が講演し、札幌在住の千葉智寿&関ヒトシ氏が、アコースティックライブを行った。
駒木氏は、明治初期から昭和10年代までに小樽で建てられた石造や煉瓦造、鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物などを紹介したパネルや水彩画を展示する 「小樽の歴史的建造物展」(6/20~8/20)について講演。約40名の聴衆が熱心に聴き入った。
「小樽の街には、日本の建築技術の歴史が凝縮された建物がたくさんある」 と、木造から鉄筋コンクリート造までの建物と歴史について約1時間話した。会社、銀行、商店の建築など時代と用途ごとの建物を紹介し、設計した人物についても詳しく話した。
講演を聴いていた望洋台の主婦は 「小樽に嫁に来て、初めて小樽の街の建物のことを聴いたので、すごく楽しかったです。今度から、駒木さんの話を思い出しながら、小樽の街を歩きます。木造から鉄筋コンクリートまでの建物の話を聞いて、小樽が時代の先端を走ってきて、栄えていたということが分かりました」 と感動していた。
アコースティックライブでは、電子機器を一切使わない生のギターとハーモニカの音色が会場に響き渡った。会場に来ていた人たちの中には目を閉じて聴き入る人など、約30名が生演奏に酔いしれていた。
10月1日には、100年前の落成記念日に合わせ、「100周年記念セレモニー」を行う。
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