小樽市女性学級は、11月29日(火)10:00から12:00まで、小樽市生涯学習プラザ(富岡1)1階ふれあいホールで、全体講座「しりべしコトリアードを作りましょう」を開き、女性学級生と一般市民ら28名が参加した。
コトリアード推進協議会・兼﨑義明会長(ホテルノイシュロス小樽総支配人・総料理長)と、同・三輪信平副会長(オステリア・イル・ぴあっと・ヌォーボオーナー)が講師を務め、参加者は、食べるスープに舌鼓を打ち、学級生との交流を深めた。
同学級は、1958(昭和33)年に「婦人学級」として天神小学校で始まり、その後「女性学級」と改名。現在、小中学校に通う児童生徒の母親やOG10学級約150名が、社会見学やスポーツ、様々な講座を開講し活動を続けている。
昨年から、各学級生が集まる全体講座として社会見学会を企画し、今年は、小樽警察署見学会や北しりべし広域クリーンセンター(桃内2)などを見学するバスツアーを実施し、29日は今年最後の全体講座が開かれた。
コトリアードとは、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理で、旬の食材を凝縮した魚介スープ(鍋)。漁師が、船上で獲れたての魚を使用して作る鍋が始まり。
しりべしコトリアードは、後志の野菜や魚介、果物、乳製品を使ってアレンジしたもので、2013(平成25)年1月に発表。基本ルールを作り後志のレストランで提供。食の魅力を伝え観光客を誘致し地域の活性化を図っている。
現在、小樽鰊群来まつりやワインカーニバルなどのイベントに出店し、各学校で食育授業を開講するなど、活動を続けている。
同講座は、料理を通じて後志の恵まれた特産物を知り、各家庭でコトリアードが食卓に広がり、他の学級との連携や親睦を深め、より女性学級の活動が発展するよう期待を込めて開かれた。
調理実習に先立ち、三輪シェフから、コトリアードとはどんな料理か・生まれた経緯等の説明があり、兼﨑シェフから、調理方法のデモンストレーションがあり、参加者はメモを取りながら説明を聞いた。
各テーブルに土鍋と後志の食材が用意され、手際良く、教わった通りの手順で調理が進められた。鍋をポン酢で食べる感覚で、タマネギとパセリ、ワインヴィネガーとオリーブオイルで「ヴィネグレットソース」も作った。
最後に牛乳と生クリームを入れ、塩加減をみて完成。会場には、魚介と野菜を煮込んだまろやかな香りが漂った。
その後、試食会が開かれ、学級生の親睦を深めていた。
最上小学校女性学級は11名が所属し、毎月、陶芸やガラス工芸などの講座を開講。子育て繋がりで会話も弾み、友達を作る機会となっている。本日はOG1名を含む4名で参加。藤崎さやか副部長は、「しりべしコトリアードを作る機会がなかったので、良い経験となった。説明が分かりやすく勉強になった。学級生同士の交流を深め、様々な話題で情報交換でき良かった」と話した。
同学級事務局は、同学習プラザ生涯学習推進アドバイザーの田口智子氏が担当。女性学級に関心のある人は、0134-24-3363まで。
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