ロシア・ナホトカ市長を団長とする代表使節団5名と、ロシア伝統楽器ナホトカ市立交響楽団15名の計20名が、姉妹都市提携50周年を記念して、10月26日(水)16:00に、小樽市役所(花園2)を訪問した。
森井秀明市長、山本秀明商工会議所会頭ほか、日本ユーラシア協会小樽支部の会員など10名が迎えた。
ゴレロフ・アンドレイ・エヴゲニエヴィッチ市長(36)は「50周年にあたり、小樽を文化使節団とともに訪問できたことは大変うれしい。これまで、両市の市民がいろいろな分野で交流し、絆を強めてきた。これからはお互い港町として実りある協力を通じて発展できると思っている」と挨拶した後、ナホトカ市の現状について詳細な説明があった。
「現在、ナホトカ港の輸出貨物の取扱量が増えており、今年の見込みは8,650万tだが、来年は9,000万tを超える見通し。ナホトカ地域で一番大きな船会社が港に石炭ヤードの造成工事を行っており、来年初頭には完成し、石炭の取扱量が3,900万tに達する見込み。石炭は同港の主力貨物で、日本をはじめ韓国・中国に輸出されている。
コンテナ貨物専門の船会社が、現在、中国との物流ルート計画を進めており、同港から中国を経由してアジア諸国へ貨物が輸出される予定。また、最近の動きとして、ロシアの大手石油会社が東シベリアから同市へ石油パイプを引き込み、その31%が日本向けとなっている。
港湾以外では、水産業や食料品産業が同市の経済基盤になっている。また、天然ガスから化学肥料を製造するコンビナートプロジェクトが開始した。地理的に日本はナホトカにとって貿易相手として一番大切。小樽とナホトカは姉妹都市なのだから、小樽のビジネスマンで何か新しい取組みで良いものがあれば、ナホトカ市役所が全力で協力をする」と話した。
この後、両者で記念品の交換と記念撮影を行い、18:00からは、グランドパーク小樽で歓迎祝賀会が開催された。
27日(木)15:00からウイングベイ小樽ネイチャーチャンバー(築港11)で、観覧無料のミニコンサート、29日(土)15:00から小樽市民センターマリンホール(色内2)で、ロシア伝統楽器と筝のジョイントコンサートを行う(定員に達したため入場受付終了)。30日(日)に帰国する予定。
ナホトカ市とは、1966(昭和41)年に、安達与五郎市長がナホトカ訪問時に姉妹都市の提携を行ってから今年で50年が経過する。
これまで市民の船による相互交流をはじめ、少年少女によるスポーツや文化芸術交流が行われてきた。JR小樽駅前には、1976(昭和51)年、姉妹都市提携10周年記念に作られた「友情の壁」がある。
◎ロシア・ナホトカ市との姉妹都市提携50周年記念行事のお知らせ
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