小樽市議会(横田久俊議長)の経済常任委員会を中心とする市議団が、10月13日(木)9:30に、高島漁港区に市の許可を受けて観光船事業を行っている事業者の施設(高島1)を視察した。
今回、施設の一部が、小樽市が管理する河川用地に掛かっているにも関わらず、河川用地の占用許可がされていない状態について、市の説明を受けながら現地を確認した。
市の説明では、今年6月末に事業者から提出された建築物の確認申請書類中の敷地の形状と、市が河川用地として管理している土地とに、おかしな点があることに気づき、現地を確認したところ、市の管理する河川用地に、舗装や擁壁が既に出来上がっていたことから、7月11日に事業者を呼び、早急に許可申請書の提出について指導した。
その後、7月19日に事業者から許可申請書が提出されたが、添付図面の面積や擁壁の形状などが分かりづらいものだったので差し替えを指導したところ、8月8日に再提出が行われ改めて受理。
書類審査の中で面積が合わなかったため、事業者に再度書類の出し直しを求めたが、現在、最終図面が提出されず、申請は受理したが、まだ河川用地の占用許可が下りていない。
市では「舗装や擁壁などについては、河川用地の占用許可申請をすれば、許可になるものではあるが、手続き的に、許可を取ってから舗装や擁壁工事などを行わなければならないものを、先行して施工してしまっている。後追いになってしまうが、事業者には許可申請の手続きをしてもらい、許可条件を付けることになる。許可をした時に、許可条件に合っていなければ、行政的な指導も必要になる」と説明した。
今回の視察については、事業者に事前の連絡をしていなかったため、視察途中に現地を訪れた事業者オーナーから、「たとえ許可前であっても申請中であり、すでに個人所有の施設が出来上がっている。視察では施設に足を踏み入れることになるのだから事前に連絡をくれるべきだ」と強く抗議された。
視察終了後、取材に応じた事業者オーナーは、「現在、係船環設置の申請をしているので、許可が下りたらクルーザーを係留したいと考えている。漁業者から要請がある時は船を移動する。漁業者とは上手くやっていきたいと考えている」と話した。
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