ナホトカ目指し650km!小樽祝津マリーナのヨット2艇! 


 350海里・約650kmの海路を目指し、小樽の祝津マリーナ(祝津3)の2艇のヨットが、6月30日(金)15:00に、北のナホトカに向け出航した。
nahotoka.jpg この2艇は、小樽・ナホトカ姉妹都市提携40周年記念として、祝津マリーナヨットクラブの親善訪問航海で、ナホトカを訪れるもの。
 ナホトカに出発したのは、同マリーナ所属の小坂保孝さん(57)の「ボラボラ・Bora bora」(30フィート・スループ 5トン)と、大倉綾夫さん(70)の「ミスティック ベル・MysticBelle VII」(34フィート・ケッチ 11トン)の2艇。それぞれにクルーが4人乗り込み、ざっと70時間3昼夜をかけて沿海州沖へと、祝津マリーナを出航していった。
 同マリーナでは、28年前の1978(昭和53)年夏にも、所属のヨットが初めてナホトカを訪れた。当時は、ソビエトを訪れた日本初のヨットとして話題になり、双方のヨットによる交流が始まった。ソビエト連邦がロシア共和国に変わり、小樽とナホトカが姉妹都市のちょうど40年目の行事。これにより、姉妹クラブとの結びつきを強め、小樽とナホトカの交流の一助にしたいと、操るセールにも気合が入る。
 8人の乗組員は、25歳から72歳までと幅広く、平均年齢は53歳。前回よりは3歳若返ったという。団長は72歳の島田重司さんが務める。
 島田団長は、1984(昭和59)年のレーザー級マスターズ選手権で全日本チャンピオンとなり、水泳でもマスターズの大会では上位入賞の常連。春から小樽短期大学に入学し勉学に励むシルバーセーラーだ。
 8人のうち、小坂さんと大倉さんの2人は、姉妹都市30年の時にナホトカまで海を渡った経験がある。今年3月に心臓手術をしたばかりのクルーもいる。
 夏の沿海州沖は濃霧の季節で、7月は20日以上も霧に覆われ、霧による低温と視界不良が、前途に待ち受ける。2艇の腕前を問われるところだ。
 島田団長は、「小樽の子供たちとナホトカの子供たちとが交流出来るようなきっかけづくりになれば」と、親善訪問航海での目標を話していた。15:00の祝津マリーナ出航時には、家族やヨット仲間らに「がんばってね」、「体に気をつけてね」、「お土産待ってるからね」と歓声と拍手で見送られた。8人のクルーは、ヨットの上から大きく手を振り、「がんばるぞー」、「行ってきまーす」とナホトカへの長途の航路に滑り出して行った。
 2艇は、7月13日(木)小樽に帰港することにしている。