中古住宅をリフォームして高齢者が共同生活を送る「わかば館」(稲穂3・若西カナ子館長)では、手仕事を持ち寄ったり、趣味の和裁や習字・編物をさらに学んだり、気軽に集まれ安心できる場所として連日賑わっている。
わかば館は、高齢者が自分で生活を考え、助け合いの精神で共に暮そうと、中古住宅を改修して2014年に開設。現在、若西館長を含め3名の高齢者が共に暮らしている。1階を開放して、連日、教室を開催している。不要になった着物やネクタイなど古布をリメイクする「手しごと工房来夢」を火〜木曜日の10:00から16:00まで開いている。
3名の講師が1名ずつ、曜日毎にボランティアで指導にあたり、60から70代までの手しごとに興味のある人が会員登録して参加し、家庭で不要になったネクタイや着物などを持ち寄り、ベストやチュニック・ブラウス、バッグやポーチにリメイクさせた。
毎回7〜9名が参加し、多い時には15名が集まることもあり、和気あいあいと会話を弾ませながら、制作に精を出している。昨年は、手しごと工房来夢に延べ1,200人が参加したという。
9月8日(木)は、及川さんが講師となり、カーテン生地でバッグを作る人や、着物と亡くなった夫のネクタイで、おしゃれなベストを作る人が参加し、熱心に制作に励んでいた。
及川さんは、高級ブランドのネクタイから作ったおしゃれなポーチや布地で作ったアクセサリー、鍋敷きや鍵入れなども展示販売している。
月曜日10:00〜16:00は習字・和裁教室を実施し、今年8月からは編物教室も第1・2・4に加わった。
金曜日と土曜日の11:00から16:00までは、サロン・喫茶来夢となり、手作りお菓子と健康的な定食・約20食を提供し、地域のサロン・お休み処として開放している。食事を楽しみ、手しごと工房の作品を観て、気に入った作品を購入することもできる。
また、昨年度から花いっぱいコンクールに出展し、昨年に続き、奨励賞を受賞。9月14日(水)から17日(土)まで小樽市産業会館2階で開かれる、シルバーエイジ作品展にも出展している。
若西館長は、「手しごとの好きな方や自宅でひとり暮らしの方などが集まる場所になり、元気に楽しく参加している。今後は、それぞれの地域で集まる場所があればと思う。地域の人の知恵で、住み良い地域の暮らしを作ってもらいたい」と話した。
9月26日(月)はアイヌ刺繍、10月2日(日)は新そば打ちの会を開催。幌加内からそば打ちの名人が実演。50食限定で予約を受付けている。
10月29日(土)は来夢秋祭りを開催。活動の様子など紹介を兼ね、春と秋の年2回お祭りを開いている。手しごと工房での作品販売や飲食コーナーもある。
問合せ 0134-64-1550(兼FAX) わかば館
◎来夢小樽 わかば館HP