おたる潮まつり50周年を記念し、市立小樽美術館(色内1)で開催中の「まつり写真展」に関連して、7月17日(日)に旧手宮線を会場に、藤間扇玉会藤間流師範・藤間扇久華氏をモデルに撮影会が開かれた。
その作品を募り、モデル撮影会フォトコンテストが、8月24日(水)から28日(日)まで、同館1階市民ギャラリー1で開かれている。
小樽市をはじめ、伊達市・奈井江町・夕張郡栗山町・砂川市・札幌市から23名116点の応募作品の中から、 8月12日(金)に、写真道展審査会員の本郷正利氏と滝野邦保氏が審査して、入賞6点・入選17点の計23点を決定し、会場に展示している。
同コンテスト最高賞の推薦には、小樽在住の宮尾一美さんの旧手宮船に咲く紫陽花と共に撮影した「水色の頃」が選ばれた。宮尾さんは、市内のカメラクラブに所属し、日頃から撮影を楽しみ、道展をはじめ市展など様々なコンテストの入賞経験を持つが、モデル撮影会は今回が初めて。
宮尾さんは、「紫陽花の花の咲き具合もちょうど良く、花をそっと包み込む優しい表情と、踊りの師匠がモデルなので、所作や身振りがきちんとしていて素敵で、どのポーズも良かった。この作品が選ばれるとは思っていなかったが、いろいろと勉強になった」と話した。
モデル初体験だった扇久華氏だが、踊りの師匠とあって艶やかな振る舞いで、傘や扇子・シャボン玉などの小道具と会場の雰囲気を上手に使いポーズを決めた。道内各地から50名のアマチュアカメラマンが参加し、思い思いのベストショットをねらい、夢中になるほど撮影を楽しんだ。
審査した本郷氏は、「限られた場所の中で8ヶ所ほどポイントを変えて撮影し、参加者はそれぞれに背景を活かし、モデルを捉えた。日本舞踊の師匠とあって立ち姿や指先、つま先までも神経が行き届き、シャッターチャンスを活かした参加者が上位に入賞した。入賞した作品には、浴衣の着方も自然に体と一体化し、手宮線のノスタルジックとモデルの表情を上手く重ねた作品や、俯き思いをシャボン玉に込めた表情の作品、くちびる・帯留め・指先に徹底誇張し日本の情緒を感じさせる作品などがあった」と講評を述べた。
モデル撮影会フォトコンテスト 8月24日(水)〜28日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1
審査結果は以下の通り
推 薦「水色の頃」宮尾一美
特 選「ほほえみ」成田正利
特 選「通いのおんな」田澤康史
準特選「所作」根本辰男
準特選「旧手宮線跡」斉藤優子
準特選「祭りの風景」山田勝稔
入 選 嵯峨秋雄 薬師セツ子 中島武士 内田絢子 柴田紀子 松居秀昭
紅露雅之 黒田幸則 武内伸一 尾形和雄 眞柄利香 木村邦子
高田桂子 貝沼正雄 斉藤勲 Wakky Yukio 下兼正幹 以上
28日(日)に表彰式を予定している。
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