小樽市築港にある「石原裕次郎記念館」(浅野謙冶郎館長)が、建物老朽化と入場者減で、来夏の2017年8月31日で閉館することが、8月1日(月)に発表された。
石原裕次郎記念館は、3歳から9歳までを小樽で過ごした昭和の大スター・石原裕次郎さん(1934~1987)のゆかりの品2万点を展示し、1991年7月にオープン。鉄筋コンクリート2階建て約3,600㎡、総工費28億円。
オープン当時は駐車場に観光バスがずらっと並び、年間入場者は126万人を数え、小樽の一大観光名所となっていた。
しかし、オープンから25年が経過し、建物が風雪・塩害で大きなダメージを受け、外壁などに7箇所の亀裂ができ、市から改善を指摘されていた。また、館内も天井からの水漏れなどでライフラインの老朽化が進んでいた。
浅野館長は、「裕次郎フアンが高齢化し、近年では、裕次郎を知らない若者が増え、入場者が激減したこともあり、老朽化の改修費用の負担が大きくなったこともあり、赤字になっての倒産など一切あってはならないので、裕次郎さんの想いを傷つけないうちに、惜しまれて閉館することを決めた。閉館まで1年間あるので、建物の今後の利用方法で売却や賃貸も検討したい。今後は、全国のゆかりの地に出向いて移動展示を行っていきたいと思っている」と話した。
小樽ゆかりの昭和のスーパースター・石原裕次郎さんの記念館は、のべ1,800万人の入場者を数えたが、建物の老朽化と入場者の減少に耐えられず、4半世紀(25年)の歴史も、来夏に幕を閉じることになった。
◎石原裕次郎記念館
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