アフリカのダンスとミュージックを日本に届けてきた、ジンバブエの首都ハラレにある音楽事務所ジャナグルアートセンター(高橋朋子代表)の2016年の42日間ツアーが、7月8日に終わり、10日(日)小樽で7人のメンバーが打上げを行った。
ジャナグルは「明るい月」を意味しており、アフリカンミュージックに魅せられた小樽市花園出身の高橋朋子さん(63)が、30年前にジンバブエの首都ハラレに音楽事務所を設置した。
アフリカの伝統ある独特の楽器から奏でられる音楽と、それに合わせた力強い躍動感のあるダンスの組み合わせが、多くの人に訴えるものがあることから、メンバーの養成に力を尽くしてきた。
最初に出身地の小樽市で、潮まつりに参加し、ステージで披露したところ好評を博したため、その後、市内の幼稚園や小学校、各施設などでも演奏を続けてきた。
梵(そよぎ)マスターの隣が、イキシビット(43)・シマンゴ、その隣がビンセント・マトゥソ(16)、座っているメンバー向かって左から、ティノテンダ・シウェラ(15)、ティチャファラ・マコンボレロ(13)、クライブ・マルンガ(55)、高橋朋子さん、エバーナイス・カタンバラレ(12)の順
その様子が小樽ジャーナルを通じネットでアップされると、全国からも問い合わせが相次いだため、全国ツアーを企画し、毎年のように日本各地を訪問して、アフリカンミュージックを広めてきていた。
2016年のツアーは、5月31日から7月9日までの予定で、福岡・沖縄・神戸・伊丹・岐阜・北海道までの30ヶ所で公演を行った。予定は、2日間延長され、7月11日に帰国することになった。
今回のツアーメンバーは、高橋さんの他にジャナグルの6人の黒人ミュージシャンが参加。12歳から15歳までの中学生中心の男女4人と先生2人の6人が各地で公演を行った。メンバーは「公演はどこに行っても好評で、日本人の温かいもてなしに感激した」と口を揃える。
11日(月)の帰国を前に、10日(日)に小樽の天ぷら店「梵(そよぎ)」(色内1)で、42日間のツアーの無事終了の打上げ会を開き、全員で揚げたての天ぷらに舌鼓を打った。梵を選んだのは、昨年も参加した生徒と先生の強い要望があったからとのこと。
食事中に話が盛り上がり、ジンバブエでも天ぷら店を開いてみたら面白いとの提案を楽しんだ。
高橋さんも「ジンバブエの人は天ぷらなんて知らないが、ここに来たメンバーが全員おいしいときれいに全部食べ尽くすのだから、天ぷら料理がアフリカに広まったら、食生活の改善にもなるので、検討する価値がある」と前向きだった。
ジャナグルの日本ツアーが、小樽の天ぷら料理をアフリカに広める日が来るかもしれない。
一行は11日に新千歳空港から、香港・南アフリカ経由でジンバブエに帰国する。乗り換えを含め所要時間は約24時間。
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