小樽市議会第2回定例会は、市長の公用車私用問題で噛み合わず、6月16日(木)17:45に開かれた議会運営委員会で休会を決定した。安斎哲也議員の再々質問の答弁は、明日以降に持ち越された。
15日(水)14:30から空転が続く原因は、議会再開後、冒頭に行われる公用車の私用に関する再々質問の市長答弁で、議会側は「公務の途中で一部私用したことに訂正する」ことを求めたが、市長の認識とは違いがあり、市長は訂正に応じず時間だけが無駄に過ぎた。
事の始まりは、会派代表質問2日目(14日)、新風小樽・安斎哲也議員の「市長の公用車私的使用の疑いについて」の質問。市長は寺に行くなど私用で公用車を使用していたことが明らかになった。上林副市長は「一部に市長の私用があった」と認めた。
市長は本答弁で、「すべて公務のために公用車を使用している」と述べていたため、安斎議員は「この答弁は虚偽発言にあたる」と撤回を求めた。本答弁での発言の訂正を、市長に再三求めたが、市長は受け入れず、開会後、1時間半ほどで休憩に入り、15日は空転が続いた。
16日(木)は、納得できる市長の答弁を求め、午前中から理事会や議会運営委員会を開き、開会に向けて準備をする中、16:10の理事会で、市長が冒頭で発言する文書が届いた。
当事者の安斎議員をはじめ、各会派の代表が精査したところ、ほぼ全員が納得できず、市長へ修正を求めた。
市長にとって、公務と公務の合間に、公務ではない用事で寺に行くことは、「社会通念上、許容される範囲である・・・」(届いた答弁の文書から)と認識し、まして税金の無駄使いとは思いもせず、あくまでも適切な利用だとしている。これでは、議員が求める市民への謝罪の言葉なども難しいところだ。
森井市長就任後、これまでの定例会では、自分のミスを決して認めない頑なな態度を崩さず、円滑な議論が行われず、度重なる空転や夜間議会を繰り返してきた。2日間かけても 単純な議会答弁の一行の文書すら決まらない裏には、総務部長すら決められず不在のままで臨み、議会運営の経験不足の職員では対応できぬことを示している。議会空転の森井市長の責任はきわめて大きい。
第2回定例会が始まったばかりで、会派代表質問が2日間に渡り空転。17日(金)も正常化できるかどうか不明。市長から納得できる答弁文書の提出を待ち、11:30に議会運営委員会を開き、13:00に開会できるかどうか決める予定。
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