市長定例記者会見 秋野保健所長が退職!

 小樽市(森井秀明市長)は、5月6日(金)11:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で定例記者会見を開いた。
 冒頭、福祉部生活支援課の職員の不祥事について報告があった。
 「4月29日に一部の報道機関で、市の生活保護を担当する職員が、生活保護受給中の女性の体を触るなどの行為をした報道があり、事実があったか確認しているところ。本件は、市民の信頼を損ねる行為であり、あってはならないもので、厳正に対処。今後、懲戒審査委員会を開き、処分決定後には、内規に則った対応をさせてもらう。相手方の女性に不快な思いをさせ、また、市民の信頼を損ねる行為があったことを、大変申し訳なく思っている」と頭を下げた。具体的は処分については、週明けの見込み。
0506mayer.jpg また、「小樽市保健所所長として7年間勤務した秋野恵美子氏が、4月末で退職した。理由については一身上の都合。後任は不在で、情報収集に努め、現時点では目処は立っていない。決まるまで、市長の名前で事務を行い、できる限り早期補充に努めたい」とした。
 森井人事では、幹部職員の定年前退職者が相次いでおり、1年たっても市役所を掌握できていない実態がまた明らかになった。
 質疑応答では
 Q:市役所庁舎の耐震構造について、熊本地震が起こった場合は倒壊の恐れがあるのでは?
 A:この建物は、震度7等の地震で倒壊する恐れがある。耐震構造に見合う庁舎の中の建物では、消防庁舎に対策本部が移行されるかと思う。耐震構造に改善する優先順位で、市役所まで及んでいない状況。今後における、公共施設の総合計画が出来上がってから、財政状況を見ながら改善を図りたい。対応策を具体的に行いたい。
 Q:ドリームビーチについては?
 A:これまでに3回目の会合が終わり、組合は、7月9日から8月末までの開設を示し、それに向けて打ち合わせをしているところ。違法状況が改善され、しっかりと届出をし、適切な対応であれば開設も可能。開設をサポートしていきたい。5月中旬に開設の届出が受理されれば、ドリームビーチを再度海水浴場として開設することとなる。
 Q:就任から1年を振り返って
 A:自分自身が携わり予算を組み、今年度がスタート。初めてのものあり、公約の思いが行き着かないことも多かったが、これからの1年間に反映し、流れが作れスタートした思い。反省点としては、細かいことは沢山あるが、自分自身は、やれることを精一杯やってきたという思い。議会との関係については、政策も含めて具体化し始めているところなので、政策議論を行い、考えや思いがもっと伝えられる機会となればと思う。議会との食い違いは、考え方の違いや思いの違いは起こりうること。市政運営の取組みを精一杯伝えるのが大事だ。

 Q:総務部長については?
 A:まだ話せる状況でないが、北海道や内部を含め、限定することなく対応しているところ。希望としては、6月1日には形にしたい。
 Q:記者会見における錯誤について回答した件について、記者からこの文章では言葉足らずと指摘。
 A:何もない。
 平成27年6月に人事異動において、ほとんどの昇任が内申書などの書面に基づかずに行われ、地方公務員法第15条の任用基準に反しているという、匿名通報を受けて、4月13日に小樽市コンプライアンス委員会を開催して、調査の必要性を確認され、市長に、意見陳述書の提出を4月28日までに求めていた件について(4月18日総務常任委員会で報告)は、「公益通報に係る意見陳述書の概要」を配布した。
 「平成27年度人事異動における市長の法令違反」の件で、「市長就任後の最重要課題は自らの公約実現に向けて人事の刷新を行うことであり、前例にこだわらない人事異動に意を配った。小樽市では、主に部長の作成した昇任内申と異動内申によって人事異動を行い、その内容も部長により差があり、客観的な評価とは言い難いものであった。このため、私は、内申書に加え、職員履歴一覧も参考にするとともに、私自身の市議会議員の経験や、これまでの政治活動を通じて、市政に関わる方々から得た情報に基づき人事異動を行ったものであり、地方公務員法第15条に抵触するとは考えていない」とした。
 コンプライアンス委員会は、今後、この陳述書を基に、委員会で審議する予定で、5月6日(金)現在では、委員会は開かれていない。今後の審議に注目が集まる。
 次回の定例記者会見は、6月3日(金)11:00からを予定。