創建140周年を迎える住吉神社(住之江2)は、新神輿蔵を建立することになり、7月3日(月)に発起人会を開き、建設工事を本格化することになった。
小樽総鎮守の住吉神社(住之江2・星野昭雄宮司)は、1867年に創建され、2007(平成19)年で140年を迎える。同神社の例大祭は小樽まつりと称される市内随一を誇る祭り。この祭りには、同神社に鎮座する4神輿が繰り出し、例年賑やかな神輿渡御が行われている。
同神社には、小樽職人が作り上げた台座4尺以上の一番型神輿が4基ある。1つの神社に4基も存在するのは全国的にも珍しく、1997(平成9)年の創建130年記念では、道内最大級の百貫神輿が修復され、宮神輿3基も2005(平成17)年に修復された。
しかし、この4基の神輿を保管している神輿蔵は、近年の地震や台風、豪雪などの影響で老朽化が激しくなっていた。ネズミなどの小動物が、神輿の金箔や飾りをかじってしまうようになってしまった。このため、「絢爛豪華な美術工芸品の保全環境上、いつまでも手をこまねいて居られない状態」(星野宮司)と、創建140年の記念事業として発起人を募り「新神輿蔵建立」の準備に取り掛かることになった。
神輿蔵建立工事は、40年前にも創建100年記念事業の一環として寄付金が集められていたが、当時の目標額1,350万円に達せず、断念していたという。「40年前の先人たちの思いを引き継ぎ、後世に残していかなければいけない」と、7月3日(月) に発起人会を開き、同神社の例大祭から本格的に寄付金を集めていくという。
予定では、2007(平成19)年8月に工事着工し、2008(平成20)年の正月までには新神輿蔵を完成させたいとしている。新神輿蔵は、社殿の右隣に建設予定で、奉賛目標額は6,000万円となっている。