小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)は、4月4日(月)10:00から、同校体育館で、入学式を挙行し、601名が決意を新たに大学生活をスタートさせた。
会場では、来賓・学校関係者、大勢の保護者が見守る中、真新しいスーツ姿の新入生が緊張した面持ちで着席し、これから始まる勉学や研究に胸を躍らせた。
平成28年度の入学者は、商学部昼間コース497名(男300・女197)、夜間主コース55名 (男31・女24)、編入学生4名(男4・女0)、再入学生0名の計556名。
大学院では、現代商学部専攻(博士前期課程6名(男2・女4)、現代商学部専攻(博士後期課程)2名(男2・女0)、アントレプレナーシップ専攻37名(男26・女11)の計45名。
全体では、昨年度より16名少ない601名(男365・女236)が入学した。現役が圧倒的に多く、女子の入学は若干増えた。また、市内の高校からの入学者は、小樽潮陵高校から24名・双葉高校から1名の計25名。残念ながら小樽桜陽高校からの入学者はいなかった。
最年長入学者は、大学院商学部研究科アントレプレナーシップ専攻の68歳の男性。商学部では、夜間主コース(社会人入試)の61歳の男性。
外国人留学生入学者は、商学部では、中国1名・韓国3名の4名。大学院では、中国3名・韓国1名・ロシア1名の計9名が入学した。
和田学長は式辞の中で、新年度からスタートするグローカル人材の育成について、「(グローバル)地球規模の視野のもとに、自分の置かれている地域や国の視点からものを考え行動する人材。経営マネージメントの教育の分野で育てること。昨年度から”グローカル・マネジメント副専攻プログラム”をスタートさせ、そこでは、様々な実学的手法を用いた講義やインターンシップ、英語による授業、返還する必要のない寄付型奨学金による海外留学制度を設けて、皆さんを迎えている。我が国は、低成長・少子化・高齢化・グローバリズムの影響、なによりも、震災の復興など多くの課題を抱え、皆さんはその中で生きていかなければならない。大学4年間の生活は、長い人生の中の僅かな期間だが、それは、将来に大きな影響を与える重要で豊かな時間。大学の学びは、これまでのような単なる知識の詰め込みや受験のためではなく、自分自身の成長と仕事に繋がる。大学の学びは、苦労を避けてはいけない。興味がないことや苦手なこと、役にたたないと思うことであっても、決して諦めずに取り組んでもらいたい」と激励した。
2012年5月に起きた飲酒事故後に体育館玄関横の『誓いの碑』は、「亡くなった方に衷心より哀悼の意を捧げるとともに、2度とこのようなことが起こらないように生命の安全を守ることを誓った碑」であり、1年生は指導を守り健康に留意するよう伝えた。
最後に、「加茂儀一学長と同じように皆さんとともに、小さいけれど輝いている”Smalllest but brightest” そういう大学を作っていきたい」と締めくくった。
入学生を代表して、商学部昼間コース竹内将馬さん(小樽潮陵高校出身)は、「学生の本分を守り、学業に専念するとともに人格を陶冶し、本学の歴史と伝統を引き継ぐ学生となることを誓います」と述べ、大学院商学研究科・現代商学専攻(博士前期過程)大辻晴幹さん(北海道大学法学部出身)は、「今後は学業を全うし、より高度な学問を究め、学門を通じて社会に貢献できる人材となるよう努力することを誓います」と宣誓した。
同大学の女声コーラスグループ「カンタール」による校歌や若人逍遥の歌が会場に響き、式に華を添え、閉式後は、管弦楽の生演奏を聞きながら、学生生活を紹介するスライドショー「緑丘の四季」が上映された。
引き続き、応援団によるデモンストレーションが行われ、102代目・天野謙作団長(2年)をはじめ、女子4名を含む17名が、勇ましい姿で登場。新入生を感激する檄文を読み上げ、熱いパフォーマンスを披露した。
副団長・平田万尋さん(2年)は、「新入生をサポートしていきたい」と述べ、鼓手長・谷内直史さん(2年)は、「今後、積極的にイベントに参加し、新入生にも応援団に興味を持ってもらいたい」と話した。
すでに、卒業祝賀会で初お披露目し、入学式は2回目となる。今後、5月の春まつりに出演し、北大との対面式を6月18日に大通公園で開く予定。
商学部を卒業後、大学院商学部研究科アントレプレナーシップ専攻に進んだ堀内奎井子さんは、「学生と40歳ほども違うが、商学部で学んだ。経営の専門家のMBA(経営学修士)の取得に向けて、学部よりも厳しくかなり大変と聞いているが、このアントレプレナーシップの2年間で、マーケティングを深く学びたい」と抱負を語った。
◎小樽商科大学