市議会第1回定例会 会期22日間で開会


 平成28年度小樽市議会(横田久俊議長)の第1定例会が、2月24日(水)10:00から開かれ、会期を、3月16日(水)までの22日間と決定した。
 森井秀明小樽市長就任後、初めての年間予算の編成で、公約を反映させる一歩となり、新年度に向けた市政執行についての所信と、主な施策の概要を説明。その後、今議会の上程された議案について説明した。平成28年小樽市議会第1回定例会市長提案説明(pdf)
 除排雪予算については当初予算での計上を見送り、本年度の状況や貸出しダンプの検証をした上で行うとした。
 引き続き、小樽市教育委員会教育長職務執行者の小澤倭文夫氏が、平成28年度小樽市教育行政執行方針を述べた。平成28年度小樽市教育行政執行方針(pdf)
 副市長に就任した上林猛氏の後任の教育長に林秀樹氏を任命する、議案58号の小樽市教育委員会教育長の任命について先議し、共産党を除く、自民・公明・民主・新風小樽・無所属が同意した。
0224council1.jpg 共産党・小貫元議員は討論で、「個人の人格を否定するものではないが、責任を持って推薦できる人事かどうか判断するにあたり、提案された林氏が今の教育行政に対してどのような立場をとられる人物かは不明であり棄権の態度をとる」と述べた。
 森井市長は、公約に掲げた取組を1つ1つ実現させ、小樽の持続的かつさらなる発展のため、持てる力のすべてを注ぎこむと、新年度に向けて意気込みを見せた。
 JR銭函駅のバリアフリー化や、住宅エコリフォーム助成の新設。子育て世代の負担を軽減するために、「乳幼児等医療助成事業」を拡大し、8月から小学生の入院外の医療費を助成対象とし、小学生までの医療費無料化は今後に検討するとした。
 3月26日に開業する北海道新幹線に向けてイベントに積極的に出展し、本市への観光誘致に取組み、ふるさと納税の新たな取組として、一定額以上の寄付をした人へ、小樽らしさをPRする特産品を送付し、寄付件数の増加を図るとした。
 予算規模は、一般会計566.4億円。前年2定と比べて10.3億円1.8%の増。特別会計と企業会計と合わせる全会計は、前年2定と比べて16.6億円1.4%増の1,174億円となった。
 森井市長は、「住みよいまち小樽」・「人にやさしいまち小樽」の実現に向けて、本市を訪れる人や住む人の満足度を高めてまちの元気を取り戻し、人口減少に歯止めをかけることができるよう、さらに、取組を進めたい。小樽の再生に向けて、力強いリーダーシップを発揮しながら、ともに歩んでまいりたい」と述べた。
0224council2.jpg 平成28年度小樽市教育行政執行方針では、、心豊かに学び、地域文化を育むまちの実現に努めるために、確かな学力の育成に取り組み、全国に比べ、携帯電話やスマートフォンの使用時間が長く、学校以外での学習時間が短く、学力の状況に影響を及ぼしているため、児童生徒の生活習慣の改善を図る。
 新たな取組として、教員向けの「ふるさと教育研修講座」を開催し、無形文化財の継承を図るため、松前神楽は潮見台小学校、向井流水法は高島小学校、越後踊りは北山中学校を拠点として、年10回程度講師の派遣を支援する。
 小中学校の再編では、平成28年度は、北山中学校と末広中学校の統合校となる北陵中学校の平成29年4月開校に向け、校歌や校章デザイン、生徒の事前交流などを実施する。
 花園と入船小学校、緑・最上・入船小学校及び、入船・奥沢・天神小学校の各統合協議会において、平成30年4月の統合に向けて準備を進める。
 西陵と松ヶ枝中学校の統合については、保護者や地域住民の理解を得て、小樽商業高校閉校後の学校施設活用について、北海道教育委員会へ正式に要望するとした。
 森井市政の実質的スタートの初予算の編成だが、これまでの中松市政が、財政健全化の中で、身を削り、やっとのことで積み上げてきた市の預金の財政調整基金を、森井市政は積み上げることが出来ない上に、この市の預金を取り崩すことで、ようやく収支均衡予算として提出した。
 選挙で徹底的に批判してきた森井市長の予算編成が、前中松市政の預金を取り崩すことでしかなかったことで、この予算案を審議する本会議や予算特別委員会での審議の行方が注目されることになった。
 市議会日程
 本会議における質問通告一覧
 平成28年小樽市議会第1回定例会2月24日提案説明(Ustream)
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