森井秀明小樽市長が、参与人事とその報酬が市議会で否決されたにも関わらず、嘱託職員として任用を続け、報酬は一般会計をやりくりしての流用で支払い続けている”幽霊参与問題”が、新たな副市長人事を巡り、1月18日(月)の市議会臨時会で、再び問題化することが必至の情勢となっている。
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参与問題での森井市長の強引な市議会無視と、様々な声にも馬耳東風で独り勝手に突っ走る姿勢は、市民や市職員からも大きな批判が巻き起こっている。
ことに、市役所を実質的に牽引する市職員からも大きな離反を招いている。職員との乖離を招いていることには、昨年6月の強引な職員人事異動もあるが、幽霊参与の問題も大きな影を落としている。
森井市政下では、法的根拠も報酬もない参与が、嘱託職員として市長室の隣りに一室をもらい、一般会計をやりくりしての流用で30万円をもらい、15:00で退庁するという厚遇がまかり通っている。まさに、嘱託職員を部長級の扱いで、森井市長の庇護を受けている。しかも、堤正和参与は、森井後援会の幹部であり、論功人事の色合いが濃い。こんな不公平人事が大手を振ってまかり通っているのが、森井市役所だ。
これでは、市職員からの離反を招くことは、当たり前の道理で、嘱託職員に一室を与えるなら、職制上からも課長や係長たちにも一室を与えなければならないことになる。常識も道理も通用しない森井市長が、市職員に命令を下しても、そっぽを向かれるのは当たり前のことだ。まさに市長の器量が問われている。
18日開会の一日だけの臨時会には、上林猛教育長の副市長選任同意案が上程されるが、異例の4会派による質疑が行われる。各会派とも副市長人事は、参与人事の行方と表裏一体のものであるとしており、この点で厳しく市長の態度を追及することにしており、市長答弁次第では、紛糾する事態も考えられる。◎関連記事
森井市長は、参与人事で市議会の議決を踏みにじって平気の平左で知らん振りを決め込んでいながら、今度は副市長を選んだから、知らん振りで同意せよと迫られても、市議会はやすやすとは応じられないことは火を見るよりも明らかだ。
この点で市長答弁が問われることになるが、議会の議決が反故にされたまま、”幽霊参与”の任用は継続となれば、議会と市長のチェック&バランスが崩壊する。議会が議決を無視されたまま、市長を何らチェックもできないとなれば、今度は、小樽市議会の存在理由が問われることになる。
この意味からも、18日の臨時会での市長との質疑応答とその結果に、市民の注目が集まることになろう。