12月に入り厳しい冬が本番を迎えた小樽市は、1日(火)に、平成27年度小樽市除雪対策本部を設置し、本格的な除排雪業務がスタートした。
9:30から発会式が、市役所(花園2)別館4階第3委員会で開かれた。本部長の相庭孝昭建設部長をはじめ、建設部で構成する112名のうち約40名が出席した。
例年ならば、本部長は副市長が務めているが、森井市長就任後、副市長は空席のため、相庭建設部長が代行した。
入札が不調となり、一時は除雪体制が整わず市民に不安を与えるなど、市長が公約に掲げるきめ細やかな除排雪の実現に数々の問題が発生する中、やっと発会式を迎えた。
相庭本部長は、「11月は比較的穏やかな日が続き、いよいよ冬本番を迎える。市長の公約である除排雪の改善に向けて、除雪対策本部の体制を強化し、112名が本日から来年の3月31日までの間、冬の安全で安心な市民の生活を支えるために、除排雪作業に取り組むことになる。
気象台によると今年の冬は、ほぼ平年並みに推移する予報だが、本市の財政状況は厳しく、限られた予算の中で、これまでの皆さんの経験を活かして、作業の一層の効率化、様々な工夫の中で、市民の要望に対応することが使命である。
除排雪作業を行う場合は、歩行者の安全や他の車両との接触事故などが起きないように、安全に充分な注意を払うようお願いする。市民が安全に快適に冬を暮らせるように本部職員が一丸となって取り組んでもらいたい」と挨拶した。
これに伴い、市役所消防庁舎6階にある除雪対策本部前に、相庭本部長が看板を掲示し、14:00から同講堂で、平成27年度除排雪計画説明会を開き、国道・道道・札樽自動車道・市道の除排雪担当職員のほか、関係機関、各町内会関係者が出席した。
平成27年度の市の除雪予算は、総額12億8,400万円を計上。その内訳は、道路の除排雪経費6億2,900万円、ロードヒーティング経費2億9,700万円、雪堆積場等の管理経費1億4,700万円、砂散布などの凍結路面対策経費1億500万円、貸出しダンプ経費7,000万円、その他の経費3,600万円。
今年度の新たに見直した主なものは、ガタガタ路面を解消するために出動回数を増やし、補助幹線道路については、これまでの15cm以上の降雪が見込まれる場合の出動基準を、試行的に10cmに引き下げて除雪を実施する。生活路面においては昨年と同様。
除雪ステーションを、これまでの6つから7つに増設し、きめ細やかな除雪が行えるよう体制を整えた。
昨年の冬の最終的な降雪量は585cmで、最大積雪量は140cm。除排雪費については、過去最高の17億1,000万円となり、人件費の高騰・単価の上昇、暖気による路面の悪化に対応するために排雪量の増加などが要因となった。
◎平成27年度雪対策について
◎除雪第7ステーションの連絡先のお知らせ