5月19日(金)から21日(日)までの3日間で開催中の「第2回小樽さくら祭り」の最終日の21日(日)は、昨年に復活した「千人ちらし寿司」が見事な花を再び咲かせた。
21日(日)15:00から「千人ちらし」作りのイベントが始まった。花銀通り商店街の道路には、長さ7m20cm、幅1m80cmの巨大な木製の楕円形の寿司桶が設置された。
巨大なシャリ台には、290kgものシャリ(米)が5cmの厚さで敷き詰められ、ガリ10kgやゴマ1kgや海苔500gが乗り、その上にかんぴょう18kgを縦横に並べ、そぼろ12kgがかかっている。玉子焼き58本(玉子580個)、きゅうり78本、しいたけ9kgを散らし、さらに彩りに紅しょうがやさくらんぼを飾る。
寿司職人など30人が手分けして順序良く仕上げられていく。昨年は1時間かかったが、今年は35分と半分の時間で完成し、花銀通りに「千人ちらし」が華やかに浮かび上がった。
中村全博実行委員長の「ヤッター、ヤッター、オー」の完成の掛け声で、周囲からは大きな拍手が巻き起こった。同実行委員長は、「いや~良く出来てますね。今年はきれいですね。スタッフもレベルアップしているので、早く出来ました。今年は、ハートがこもってますよ、愛情がいっぱいです」と、完成した「千人ちらし」に満足気だった。
昨年は完成した「千人ちらし」は、一般には配られなかったが、今年は市民もスタッフ登録して、「千人ちらし」が食べられるとあって、長い行列が会場の周囲に出来た。
ちらし寿司が作られる1時間以上も前から並んでいた塩谷の姉妹は、「たまたま千人ちらしのことを知って、もらってみようと並んでみました。うちに帰って食べます。すごく楽しみ」
山田町の鈴木怜優(4)くんは、「もらえてうれしい。すごく食べたかったの。帰ったらすぐ食べる」 と、プラスチックの折に入ったチラシ寿司を両手で抱えて、足早に帰って行った。