書や石、高校生の絵画を鑑賞! 小樽市文化祭


1016yothten.jpg 9月25日(金)に市立美術館(色内1)で開幕した小樽市文化祭は、市民の力作を披露する展示会が続き、訪れた人々の目を楽しませている。
 10月15日(木)からは、小樽ユース展(公募展・高校生の美術作品)、小樽書遊会展、小樽愛石展が、18日(日)まで開かれている。
 小樽ユース展は市民ギャラリーで、小樽潮陵高校・小樽桜陽高校・双葉高校の1年から3年までの35名の油彩・水彩・アクリル・デザイン・切り絵35点を展示している。
1016syoten1.jpg 市内の高校生の作品が一同に展示され、若い感性が光る高校生ならではの作品が鑑賞できる貴重な作品展となっている。F100号の大作も5点出展され、風景画の他、心の中でイメージした心象画作品が多く、個性豊かに丁寧に描かれた作品の数々に、来場者は足を止めて見入っていた。
 市展委員が交代で当番を務め、島常雄市展委員長は「市内の高校生が一同に会し、取り組んだ作品を鑑賞できる貴重な機会となる。大きな作品展を目指している生徒や趣味で楽しむ生徒達の、持ち味を活かした作品が展示され、ぜひ皆さんにご覧いただきたい。将来は市展にチャレンジし、一緒に活動を続けてもらいたい」と話した。
1016syoten2.jpg 18日(日)13:00から、展示会場で、市展委員の講評会が開かれる予定。
 書道の師範らが集まる「第14回小樽書遊会展」は、多目的ギャラリーを会場に、同会18名の約40点が展示されている。
 同会(北川稲谷会長)は、30〜90歳代の20名が会員となり、流派や分野にかかわりなく一同に会し、交流を深め親睦を図り、小樽市の書文化の振興に寄与しようと結成された。
 今年の課題文字は「響」。様々な書体で、大きな半紙いっぱいに太い筆で力強く書いたり、墨2色を使って書くなど、同じ文字とは思えない作者の個性が光る力作の「響」が展示され、来場者を楽しませた。
1016aisekiten1.jpg 原帖を元に文章の一部を抜粋して書く臨書や、好きな文字を自由に書く創作作品も同時に出展され、のびのびと書作した作品が展示され貴重な作品展となっている。
 矢田部雅邦さんは、子どもに書道を学ばせようとしたのがきっかけで書の世界に入り、師範となって20年以上。課題文字と臨書と創作の3点を出展している。「様々な流派が集まり、このような作品展は珍しい。ぜにこの機会に楽しんでもらいたい」と話した。
 同会では、会員を募集している。問合せ0134-23-6151 北川
1016aisekiten2.jpg 小樽愛石会展は、同館・研修室で開かれ、珍しい石や輝く石など会員20名の55点を展示している。現在会員は約30名。探石会を年2回行い、余市川や夕張方面で石を探し楽しんでいる。
 石を載せる台も作品の一部で、手作りしている。作品には、石の名前や採取場所が書かれている。千軒(松前郡福島町)の千軒石や、十勝川で採取した黒曜石、日高産の豊似石、ピンク色の珊瑚の化石などが展示され、愛好家らは石の色や形を様々な角度から楽しんでいた。
 石の魅力に魅せられ40個以上のコレクションがある高橋重収さんは、17年ほど前に千軒で採取した石を「遠山美鏡」と題して出展。詠んだ歌の掛け軸と柿が添えられ物語となっている。展示している石は濡らして見た方が良さが分かるという。
 市立美術館市民ギャラリー  小樽ユース展
      多目的ギャラリー 小樽書遊会展
      研修室      小樽愛石展
 10月15日(木)〜18日(日)10:00〜17:00(最終日16:00・小樽ユース展は15:00)