高校演劇8校が火花! 最優秀賞に余市紅志高


 北海道高等学校文化連盟「第65回後志支部高等学校演劇発表大会」(永井道博大会委員長・余市紅志高等学校校長)が、10月8日(木)・9日(金)の2日間、小樽市民センター(色内2)マリンホールで、倶知安・小樽商業・小樽明峰・小樽桜陽・岩内・小樽水産・余市紅志・小樽潮陵の後志8校が出場。全道大会への切符獲得に火花を散らした。
 10日(土)13:00から、小樽桜陽高等学校(長橋3)4階視聴覚室に会場を移し、合評会・審査表彰・閉会式が行われた。
 審査委員長の北海道網走南ヶ丘高等学校元教諭・溝口勲氏、実験演劇集団風蝕異人街顧問・こしばきこう氏、札幌座・宮田圭子氏の審査員3名による厳選なる審査が行われた。
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 最優秀賞に「フォゲット・ミー・ノット!」を演じた余市紅志高等学校(武藤良弘顧問他2名)が輝いた。同校では、演劇部結成5年目にして、悲願の全道大会出場を達成した。
 顧問の山西克哉教諭と生徒が初の共作を演じた。記憶を無くした24歳の主人公が、過去の自分との対話を通じて自分を思い出すストーリー。
 部長の長峯大虎君(2年)は、「全道をみんなで意識し練習を行い、みんなのやる気を高め成果が出たと思う。先生には感謝している」と喜びを語り、決意表明では、「初の全道大会となり気持ちが高ぶっているが、気を引き締め、全道大会では、上へ行けるように頑張りたい」と述べた。
1010hischooltheater.jpg 優秀賞には、小樽明峰・小樽桜陽高等学校。審査員特別賞には、小樽水産高等学校。優良賞は、小樽商業・倶知安・岩内・小樽水産・小樽潮陵高等学校。生徒講評委員には、倶知安高等学校2年の中村実李さんが選ばれた。
 出場校8校に、審査員3名による各校10分間の講評が述べられた。審査員が感じたことや気になる部分を指摘しアドバイス。演劇部員らは、熱心に聞き入っていた。
 最優秀賞の余市紅志高等学校へは、「顧問の先生達の熱心さが伝わり、暗転処理もうまく、神経が行き届いた装置の仕方で、良い映像を使っていた。最初の部分を作り直した方が良い。小さな小ワザも上手いが、専門家は騙されない。メッセージ性やテーマ性をしっかりとする。総体的に舞台構成が非常に良かった」と講評。
 溝口審査委員長は、「舞台は生もので、元気をもらった。少しでも演劇の魅力に取り憑かれ、めげずに今後も続け、演劇を今後の人生に活かしてもらいたい。人とのコミュニケーションを舞台の上で学んだことは大きいと思う」と挨拶した。
 一方、目標を高く持ち練習に励んできた生徒は、結果を重く受け止め、悔し涙を流す姿も見られた。閉会後、審査員と直接話す時間が持たれ、さらに演劇について話を聞いていた。
 第65回全道高等学校演劇発表大会は、11月中旬に北見市での開催を予定している。
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