午後から議会は踊る!予算特別委・連日の紛糾空転!


 小樽市議会第3回定例会予算特別委員会が、9月14日(月)13:00から、市役所(花園2)別館3階第2委員会室で開かれた。
 国会は、参議院で特別委員会を開会中で、午前9:00から審議しているが、小樽の特別委員会は、恒例の13;00からの開会で紛糾空転劇を続けた。まさに市民不在の”委員会は踊る”状態となった。
0914council1.jpg 11日(金)の予算特別委員会では、市長答弁を巡り紛糾空転。6時間半に及ぶ中断の末、夜間議会に突入し、20:30に再開したが、予定していた質問は、14日に持ち越され、秋元智憲議員(公明党)の質問が13:00から始まった。
 秋元議員は、6月の人事異動について質問。人事に関して、元市長が言ったとか言わないとかで問題になっていることに関して、市長は、「相手側との認識に違い」と責任逃れの答弁に終始した。
 「市長が、これまで人事についてアドバスを受けた人にどんな聞き方をしたのか。個人の資質についてどう聞いたのか。人事に係わる能力を実証できるのか。人事の根拠になっている部分や、どう昇任させたのかを市長しか知らないとは問題だ」と納得できる回答を求めた。
 市長は、「具体的人事を意識したのは就任後だが、それまでも、職員がどのように働いているのか職員の能力等を、常々意識してきたことも反映させた。市民から聞いた沢山の話の中に、市の職員は、上司や偉い人の顔色ばかり伺って、市民に対する対応が冷たいとの声をかなり聞いている。悪しき体質と市民が見ている部分を変えるために、人事評価を多角的に導入することで、行政の職員が、よりやりがいがある仕組みを作ることが私の役目」と答えた。
0914council2.jpg 秋元議員は「人事を行うにあたって客観的に判断したものは何か正確に話すよう」求めた。「その人に合わなくても判断し、外部の沢山の人に聞いたことを人事に活かしたのは、人事を外部に漏らしたのか」と不満を募らせ、「内申書がなくても実証できるのか、何をもって能力を実証したのか」と回答を求めた。
 総務部長は、「市長が外部内部から聞いたり、これまでに議会を傍聴したり、市議会議員だった頃に、職員の特性等を把握したことも含んで実証の手段と考える」と回答した。
 配布資料の弁護士は、「客観的資料が不足し適切とはいえないが、成績主義を貫き、該当職員の勤務状況を聞いて見て、能力を重視して人事異動を行ったということであれば、違法性があるとまではいえない」と述べている。
 秋元議員は、「小樽市の大事な事業を動かし、市長の直属で仕事をする人達を、見たことも会ったことも話したこともいない職員を昇任させたいい加減な人事」と述べた。
 市長は、「今までも過去に内申のない状態で昇任があった」と、前回答弁の削除部分を再び発言。「この発言は、虚偽にあたる」と、開会後40分で休憩となった。
 その後、延々と調整が図られたが、落地点を見つけられず、7時間も空転を続けた。議会との調整能力が市の理事者側に全くないことを見せつけた。
 20:30頃に再開したが、度々の中断に関し、市長の謝罪を求めたが応じず、そのまま、即、散会となった。
 これで、連日の夜間議会に突入し、職員に超過勤務を強いた上、市民の税金が空に消えた。これも国会と同じく、午前9:00から開会していれば、勤務時間内で済んだ計算となり、市議会の勝手きままな午後から議会が、問われることになりそうだ。