開会中の小樽市議会第3回定例会(9月議会)では、森井市長提案の副市長人事が否決され、参与や除雪問題に焦点が移っているが、市長の政治姿勢から、市政はさらに混迷が深まっている。
11日(金)の予算特別委員会では、市長答弁を巡り紛糾空転。6時間半に及ぶ中断の後、夜間議会に突入し、20:30に再開。
6月の第2回定例会で、市長が行った6月の人事異動について、山田勝麿元市長との話を参考にしたとする森井市長答弁に、質問者の秋元智憲議員(公明)が、山田元市長に確認したところ「相談を受けていない」と言っているので、委員会を中断し、市側に確認することを求めた。
総務部長が山田元市長に確認したところ、「一切相談を受けていないし、答えてもいない」との回答だったことを報告した。これで森井市長答弁が”食言”だった可能性が高まった。これを受け、市長は行き違いがあったことを認め、先の答弁の削除を申し出た。(資料参照)
山田元市長は、「森井氏は当選してから私のところに挨拶に来た。今後のことで話を聞きたいと言うので、特別職の副市長の定員は1人でなく2人となっており、副市長2人も可能だと言った。もう1つ、市役所庁内のコミュニケーションを良くするためには、内部昇格が良いのではないかとだけ話した。
一般職の人事については、何も意見を言っていないし、辞めた私が言えるわけはないでしょ。6月のあんなひどい人事をするから、庁内や議会とも対立してしまっている。市政を進めるためには、いろんな人の意見を聞いて、議会としっかりした関係を作らなければ、前に進めるわけがないでしょ。
自分だけ格好の良いことを言ってたって、議会との関係がうまくいかなければ、何も出来ないでしょ。市長の政治姿勢の問題ですよ。人の意見を聞かず、何か言われても 『私はそうは思いません』 で終わっている。
2定での件では、総務部長に何も話していないと言ったら、市長本人から『迷惑を掛けて申し訳ない』と言ってきた。
市長になったら、議会との関係をちゃんとできないと何も出来ないでしょ。人の話に耳を傾けなければダメだよ」 と語っていた。