商都小樽のシンボル的存在であった日銀小樽支店(色内1-11)の建物が、市の文化財に指定される。
日本銀行小樽支店の建物の設計は、東京駅や日銀本店旧館を手掛けたことで知られる、辰野金吾で、1912年(明治45年)7月に建てられた歴史的建造物。煉瓦造りのモルタル仕上の重厚な迫力のあるルネッサンス風の建物。壁面には数々の彫刻があり、屋根の上には港を望む塔屋があり、銅葺きのドームの曲線が美しい。
この建物を市の文化財として指定するのは、小樽市文化財保護条例によるもので、21日の市の文化財審議会の答申に従ったもの。この指定により、市にとって重要な文化財として、保全や活用のための必要な措置が講じられることになる。
日銀小樽支店は、この9月をもって廃止されることになっており、所有者の日銀は、同建物を金融資料館として公開することにしている。指定は、9月16日の同支店廃止日の翌17日から。