札幌地区トラック協会小樽支部(髙橋典男支部長)が主催して、8月21日(金)9:35から、小樽市立奥沢小学校(奥沢2・大坂充校長)の全校児童を対象に、「子ども交通安全教室」を同校グランドで実施した。
交通事故の恐ろしさと命の大切さを体験的に学び、交通安全に対する意識の向上を図ることを目的に開かれた。
会場では、飼料を運搬する20トンのトラックなど4台が並び、同支部30名と、全校児童127名と教職員、保護者、小樽警察署、小樽市長、市生活安全課、交通安全女性指導員らがグランドに集まった。
児童の目前でトラックを走らせ、ダミー人形を使用して交通事故場面の模擬体験やトラックに乗車し死角について学ぶなど、市内では初めて開かれた。
髙橋支部長は、「交通事故に遭わないように、ルールは生活の上で大切なこと。車や自転車、歩行者も交通ルールを守る大切さを、模擬事故の体験を通じて肌で感じ、自分の身は自分で守ることをしっかりと学んでもらいたい。今後、市内での安全教室の機会を増やしていきたい」と話した。
トラックとダミー人形を使って交通事故場面の擬似体験が行われた。自動車の陰から人が飛び出し、トラックに轢かれた場面はダミー人形が、車内で携帯電話を使っている人が、急に車のドアを開けたところ、自転車が通りかかり倒れたシーンは、支部の人が実演した。
また、トラックのバックランプや駐車灯の説明をし、トラックの側でボールで遊んでいた人がひかれたシーンなど、恐ろしい交通事故を再現し、子ども達に印象づけた。
交差点で内輪差を説明し、自転車を使った巻き込み事故を再現、交差点での安全な待ち方を指導した。
トラックの運転席から見えない場所を知るために、3台のトラックに分かれて、乗車体験が行われた。児童らは、列を作って順番を待ち、トラックの運転席に乗り、ドライバーから説明を受け、トラックに近づくと危険なことを学んだ。様々な体験を通じて、交通安全への意識を高める有意義な時間となった。
大坂校長は、「協会から安全教室の声がかかり、とてもありがたい。目の前でトラックの恐ろしさを体験し、自転車を使うなどショックだと思うが、良い経験になったと思う」と話した。
尾山栞渚さん(4年)は、「トラックに轢かれた自転車のカゴがすごく壊れてびっくりした。これからも、いろいろな車に気をつけたい」と話した。