森井市長初の幹部級人事異動! 予想外異動に庁内揺れる


 森井秀明・小樽市長は、5月28日(木)11:00から、市長応接室で記者会見を開き、就任後初の幹部級人事異動を、6月1日(水)付で行うと発表した。
 幹部級の人事異動は、例年通りの時期に行われたが、予想外の異動が相次ぎ、異動規模は意外に大きく、市役所内にも衝撃が走った。
 昇任者数は、部長3人・次長職7人・課長職16人計26人となった。異動件数では、部長職12件・次長職21件・課長職39件の72件となり、この数年での最大規模となった。平成26年度では63件、平成25年度では59件だった。
0528jinji.jpg 森井市政の要となる総務部長には、任期10ヶ月を残すだけの小鷹孝一議会事務局長を抜擢する予想外の人事となった。
 森井市長は、「様々な職員と話をする中、公約に携わる点、教育に携わる部署にも力を入れた。女性の登用を意識した」と説明した。
 女性の登用では、周産期医療に伴い、福祉部内に、子育て支援関係と兼ねた次長職・福祉部副参事(子育て支援担当)に鈴木育子氏、課長職・福祉部主幹(同)に保科由美子氏を登用した。次長職・総務部コンプライアンス推進室長に鈴木由氏を登用した。
 除排雪の改善に向けて、建設部副参事(除雪・道路維持担当)を置いた。福祉部内に、保健所から移動させ、子育て支援と周産期医療の両方を兼ねた専門性のある職員を配置。
 記者の質問では、他の部署からの異動が多く、どんな意図があるのか、不安はないのか、混乱等はないのかと、質問が相次いだ。
 その中で、要となる総務部長に議会事務局長の小鷹孝一氏が異動。退職までの期間も短い人を登用した意味や議会事務局も局長・次長を異動したことについて問われた。
 激しい動揺はないのかの質問にも、そのような心配は持ち得ていないと回答。大規模との認識もなく、適材適所の配置であるとした。
 森井市長は、異動に関して、「混乱等はない。あまり、異動した自覚がない。もっと踏み込んで取り組み変えたかったが、ひと月の時間の中では制約があり、思いとしては代えきれなかった。市長も代わったのだから、市役所内でも変化があったと受け止めていただけたらありがたい。

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中野弘章産業港湾部長
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渡辺幸生生活環境部長
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相庭孝昭建設部長

 総務部長については、期間が短いが、小鷹現議会事務局長は優秀な方だと認識。私の運営において総務部長として支えてもらいたい。残りの10ヶ月少しをしっかり務めてもらいたい。議会事務局長の佐藤誠一氏は、私が市議の時にも議会事務局にいた安定感のある方で心配はない」と答えた。
 なお、副市長は、内部・外部からの可能性を残し、6月議会に間に合わせたい。係長職・一般職の異動については未定。
 平成27年度人事異動資料