幅広いジャンルの芸術家が集まるWave(ウェーブ)主催の「12展」が、5月19日(火)から24日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)市民・多目的ギャラリーで開催中。
小樽にゆかりのある30〜70代の男女12名の水彩・油彩・パステル・版画・彫金・立体作品など52点を展示している。今年新たにニセコと札幌在住の2名が加わった。
この会は、1988(昭和63)年に、競作の場を希(ねが)う13人の自由な個展の集合体として開催され、2005(平成17)年に、”新しい波”を小樽から発信しようと、「Wave(ウェーブ)」とし、今年で10年。通算では26回目となった。
メンバーひとりひとりの個性を活かし、会場のスペースを有効的に活用し、それぞれの個展が集結した作品展となり、多彩なジャンルの独自の世界をアピールし、来場者の目を楽しませている。
雨を題材にした作品に取り組む版画作品、壁いっぱいに広がる春の風景画、独自のタッチで描く札幌と小樽の黄昏時の風景画、クレヨン・水彩絵具など様々な素材を使い、異なった技法でダイナミックに描く「ミクストメディア」の作品、女性の裸体を模った立体作品など、波打つ独自の個性が、会場に溢れている。
40年以上描き続ける深山秀子氏は、「雪野」・「寒樹林」・「雪花」のアクリル作品3点を出展。寒さの中に凛とした美しさを表現している。「自然界の息吹を表現することをテーマとして作品づくりに励み、今年度の初めての作品展で1年がスタートする。今回の作品は、雪や寒さから清浄な美しさに惹かれ追求して表現した」と話した。
会員のひとりは、「小樽に関わりを持つ作家が集まり、切磋琢磨しながら作品づくりに励み、限られてスペースで、責任を持って展示し、各自の世界が広がっている。是非、この機会に見ていただきたい」とPRした。
Wave 12展 5月19日(火)〜24日(日)10:00〜17:00
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
◎Wave展(小樽アーティストバンク)
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