小樽公園にある子供達の憩いの遊び場「こどもの国」が、小樽市が進める「小樽公園整備基本計画」によって、今年度の営業で閉園する。
これまで子供達に人気のコーヒーカップや観覧車などの動力遊具を撤去して、新たに滑り台やトンネル、迷路などの遊戯施設を設けるとしているが、以前のものよりも人手を省いた超緊縮節約型の公園に変わる。
「小樽公園整備基本計画」は、2007(平成19)年度から約7年間の期間で、工事を行う予定。「こどもの国」をはじめ、見晴台や公園南側入り口、公会堂周辺などを 「市民が楽しく生き生きと利用できるよう時代のニーズに合わせ再生する」(建設部・山本勤建設課長)という。
将来像として、4つの目標が揚げられいる。市のシンボル的な公園として「うるおい」、「にぎわい」のある空間の創出。高齢者や児童、障がい者等に配慮した公園。安全で安心して利用できる公園。景観や雰囲気、歴史的、文化的素材等を生かした空間の形成と、結構尽くめの目標が並ぶ。
現在、予定されている整備は、2007(平成19)年度から「こどもの国」と見晴台の短期工事。「こどもの国」は、動力遊具が撤去され、滑り台やトンネルなど電気代がかからない、市の財政難に対応した節約施設を予定している。
最終営業の始まった4月22日に、余市から「こどもの国」に遊びに来ていた伊藤大地(3)くん大和(3)くんのお母さん由実子(30)さんは 「今回、この公園に初めて連れてきたが、こういった小さな遊び場があるのはうれしい。小さいと迷子にもならないから安心して連れて来れるんだけど、無くなってしまうんですよね。本当は残してもらいたいんだけどな」と話していた。
「こどもの国」には、日本一小さい観覧車、ゴーカート場などがあり、小樽市民に親しまれた施設が、市の財政難とともに今年で幕を閉じる。 、コンサート、記念セレモニーなどが、4月25日(火)から11月5日(日)までの期間に行われる。