落語とクラシックライブ! できることをできるだけ主催


nagayaflower1.jpg 震災の記憶を伝えるため全国各地で活動する”できることをできるだけプロジェクト”(しおみえりこ代表)は、同小樽実行委員会や株式会社Stoic’sなどの協力を得て、4月26日(日)15:00から、小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで、「長屋の花見 できることをできるだけ de Concert」を開催。市民ら50人が、管弦楽の奏でる音色と落語に耳を傾け、午後のひとときを過ごした。
 主催するプロジェクト代表のしおみさんは、東京在住の音楽プロデューサー。被災した高校などの楽器支援から同プロジェクトを立ち上げ、音楽とアートを通じて何かできないかと、被災した着物で震災の記憶を伝えるため、各地で精力的に活動している。
 会場には、約380枚のタペストリーが飾られ、来場者に感動を与えた。正面ステージには、小樽市民が作ったタペストリー30枚と合わせ200枚を展示し、残りを会場内の壁にびっしりと飾った。nagayaflower2.jpg
 このタペストリーは、宮城県石巻市で被災した着物地を呉服店から譲り受け、必ずその布を使い縫い合わせた50cm四方のタペストリー。最初に、2012年8月、サントリーホールでコンサートを開催時に、77枚を展示したのが始まりで、現在、世界12ヵ国を含め全国各地で製作し1,500枚が集まり、今年4月には、サントリーホールで全部を展示してコンサートが開催された。
 15:00からのコンサートでは、しおみさんの夫でクラリネット奏者・橋爪恵一さんをはじめ、斉藤祐太さん(ヴァイオリン)、多賀白さん(ヴァイオリン)、村上智美さん(チェロ)、松島直美さん(ヴィオラ)が出演。ビートルズナンバーや、ウェーバー、モーツァルトのクラリネット五重奏曲を演奏。引き続き、落語家の林家とんでん平さんが、古典落語の「長屋の花見」を披露し、会場には笑いの渦が巻き起こった。
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 しおみさんは、「この活動は、楽器支援から始まり、音楽が繋いできたもの。布もライブの一部で、思いを込めて縫ったタペストリー。小樽のこの会場で開催できて良かった」と話した。
 同小樽実行委員会小山内和子実行委員長は、「今日の開催で、活動の内容も知ってもらえて良かった。会場に展示された380枚の活動の重みを改めて感じ、今後もできることをできるだけ続けていきたい」と話した。
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