小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)は、4月3日(金)10:00から、本校第1体育館で、入学式を実施した。
雨が激しく降るあいにくの天気となったが、来賓・学校関係者、大勢の保護者が見守る中、真新しいスーツ姿の617名が新入学し、喜びをかみしめ胸を膨らませた。
平成27年度の入学者は、商学部昼間コース510名(男320・女190)、夜間主コース53名 (男27・女26)、編入学生3名(男3・女0)、再入学生1名(男1・女0)の計567名。
大学院では、現代商学部専攻(博士前期課程)10名(男5・女5)、現代商学部専攻(博士後期課程)4名(男2・女2)、アントレプレナーシップ専攻36名(男26・女10)の計50名。
全体では、617名(男384・女233)が入学し、昨年度の入学者590名(男373・女217)より27名多かった。また、市内の高校からの入学者は、小樽潮陵高校が11名となり、例年より減少したが、小樽桜陽高校から6名が入学し大健闘した。双葉高校からは1名が入学。
最年長者入学者は、大学院商学部研究科アントレプレナーシップ専攻の59歳の男性。商学部では、夜間主コース(社会人入試)の41歳の女性。
外国人留学生入学者は、商学部では、中国5名・韓国2名の7名。大学院では、中国10名・韓国1名・マダガスカル1名の計12名が入学した。
和田学長は、「その時代に生きるためは、自分自身が置かれている位置を見据え、他者とコミュニケートする態度を養うことが必要」と話した。今年度スタートする「グローカル・マネジメント副専攻プロブラム」についての特徴を「地域や国のことを理解した上で、他の地域や外国との関係を考える人材を、経営・マネジメントの教育の分野で育成することにあり、このプログラムに挑戦してみてもらいたい」と伝えた。
大学生活については、「4年間は僅かな期間に過ぎず、将来大きな影響を与える重要で豊かな時間で、大学の学問や学びは、自分自身の成長と仕事に繋がるもの。たとえ興味が沸かなくても、決してあきらめずに取り組んでもらいたい」とエールを贈った。
2012年5月に起きた飲酒事故にも触れ、「昨年、体育館の玄関横に『誓いの碑』を建立し、2度と起こらないように生命の安全を守ることを誓った。健康と安全に注意して大学生活を送ってもらいたい」と締めくくった。
入学生を代表して、商学部昼間コースの山田彩夏さん(小樽潮陵高校出身)は、「学生の本分を守り、学業に専念するとともに人格を陶冶し、本学の歴史と伝統を引き継ぐ学生となることを誓います」。
大学院商学研究科・現代商学専攻(博士前期過程)の近藤篤志さんは、「今後は学業を全うし、より高度な学問を究め、学業を通じて社会に貢献できる人材となるよう努力することを誓います」と宣誓した。
閉式後、管弦楽の生演奏を聞きながら、学生生活を紹介するスライドショー「緑丘の四季」が上映され、その後、101代目団長の中野史崇さん(2年)をはじめ、応援団18名が勇ましい姿で登場。新入生を歓迎する激文を読み上げ、寮歌を大声で歌い、太鼓、ほら貝の音とともに会場に響いた。
新団長となった中野さんは、「昨年の100代目のインパクトが強いが、101代の新しい歴史を作れるような応援団にしたい。団長も副団長も小樽出身です」と抱負を語った。今年度は、サンモール商店街で、恒例の北大との対面式が行われる予定。
新入学した札幌出身の土井康平君は、「不安はあるが、色々なサークルがあり、楽しみにしている。ラクロスに興味がある」と学生生活に期待を寄せていた。
引き続き、学生生活を送るためのオリエンテーションが開かれ、小樽市保健所・秋野恵美子所長による飲酒に関連した講演会やDVDを上映。
今年度から、学生の飲酒事故を防ぐため、全新入生を対象に、過度の飲酒をしたり、させたりしないよう、誓約書を、4日(土)に開かれるオリエンテーションの中で配布し、今日の講演会やDVD、ガイドブックに掲載の飲酒などについての安全マニュアルをしっかりと読み、理解できているか確認するために、チェック項目の記入も含め任意提出を求める。提出期限を4月10日(金)までとしている。
◎小樽商科大学