小樽市桜 3 にある、知的障害者更生施設「社会福祉法人 小樽四ツ葉学園」では、毎年恒例の椎茸植菌作業を、 4月19日(水)と20日(木)の 2 日間で行った。同園の一大行事となっており、利用者と保護者や職員約 150名が協力して、木に穴を開け、椎茸の菌を植え付け作業を実施。
同園は、1962(昭和37)年に社団法人として設立。 2年後の1964(昭和39)年に社団福祉法人となり、現在では、通所と入所の2施設を持つ。通所には37名、入所には80名の知的障害者が利用する。
にわとり飼育や椎茸栽培などの外仕事や洗濯や調理などの中仕事など、個々の障害の程度や能力に合わせた仕事を選ぶことができる。利用者にとって、生きがいのある生活や社会就労に繋げることを目指しているという。
19日(水)に行われた椎茸の植菌作業では、職員が90cmにカットされた奈良の木にドリルで穴を開け、施設利用者がその木を運び、保護者と一緒に穴に椎茸の菌を植え付ける作業。2日間で、約3,200本の奈良の木に菌を植え付ける。
オタモイの女性 (54) は 「息子も私が来ると喜ぶので、毎年参加しています。それに、一生懸命にやってくれるので」と、二人で協力して作業を行っていた。
日下豊一施設長は「保護者の手伝いなくして、この作業はできません。ここで栽培した椎茸を市民の人に買ってもらうということで、利用者たちの励みになっている」と、利用者と協力し合い作業に取り組んでいた。