小樽市議会第1回定例会の一般質問が、3月4日(水)13:00から、本会議場で行われた。
一般質問には、山田雅俊(自民)・千葉美幸(公明)・小貫元(共産)・吹田友三郎(一新小樽)・新谷とし(共産)・佐々木秩(民主党・市民連合)の6議員が立った。質問要旨
小貫議員は、市営住宅・ふるさと納税・南小樽駅バリアフリーについて質問。
市長は、「一部の住宅で高倍率が続く原因としては、平坦な場所でエレベーターの設置、交通の利便性が高い住宅に人気が集まる。平成26年度で、市営住宅を1年以上続けて申込みしている人は、133人となる。小樽市指定管理者が業務を行っているが、市の直営に戻すべきとの質問には、市営住宅の入居に関する受付や相談業務を行う中で、福祉制度を必要とする市民がいた場合は、担当課を知らせるなど、市と連携して業務を行い、指定管理者の業務として問題はないと考える」。
ふるさと納税については、「寄付の内容は、小樽ファンが支えるふるさとまちづくりや教育振興資金基金など、小樽市に対する個人からのすべての寄付が対象となる。ふるさと納税の対象となる個人からの寄付は、平成25年度で203件・約2,180万円であり、ふるさと納税を活用して市民が税額控除を受けた数は、平成26年度56件、税額控除額は235万円となる。良い形での運用が大切で、特産品の返戻により、地域の産業振興や町のイメージ向上につながるものと認識。ふるさと納税に対する検討状況は、一定以上の寄付者に対して特産品の送付を前提とした仕組み作りを検討している。より多くの方から本市を応援してもらえるような制度を作り上げたい」と回答した。
南小樽駅のバリアフリー化については、「南小樽駅を含めたバリアフリー化については、2月上旬にJR北海道本社に出向き要請を行い、実現に向けてより具体的な協議を行うことを確認した」と答弁した。
吹田議員は、小樽市銭函の海水浴場「おたるドリームビーチ」海の家において、建築基準法に違反し、毎年撤去するものを、11年も建ったままの状態で、市が黙認してきたが、3月末までの撤去するよう指導したところ、海の家の経営者でつくるドリームビーチ組合は、撤去期限の猶予や新年度の営業継続を市に申し入れている件について質問。
市長は、「海の家に対して、年度末までに除却を条件とし組合に対して許可してきたが、除却費用が多額になることから、相当の猶予期間を指導してきたが、具体的な猶予期間を設定していなかったことから、長年にわたり除却されなかった。現在は、仮設の状態になっているかについては、同組合からの申請によって判断するものであり、海の家については、仮設建築物であると判断している。また、3月末までに許可に付した条件が履行されない場合は、違反建築物の是正措置として、許可申請者に対して除却の勧告を行う」と回答した。
監査委員は、「監査をどのようにしていたのかは、通常の定期監査をし、財務に関する事務の執行を中心に実施。その中で、建築基準法にかかる事務全般の流れが、関係書類の確認などを行っているが、これまでに、本事案に特化した監査を実施した経緯はない。
また、これらの他に放置しているものはないかの質問には、現時点では、承知している事案もなく、本事案のような許可等の適否については、職務権限上、その判断の適否、あるいは妥当性を直接的に監査することが認められているものではなく、権限の及ばない範囲について放置しているものがないかと言われても、答えようがない」と理解を求めた。
3月5日(木)から10日(火)まで、予算特別委員会が開かれる。
◎小樽市・市営住宅について