勝納川を泳ぐ300匹の鯉! 


 色とりどりの鯉が、雪解け水が流れる勝納川を優雅に泳ぎ始めた。若松2丁目会が4年前に始めた、春の勝納川の風物詩“こいのぼり”。今年は、300匹の鯉の群れが川面の風を受けて元気良く泳ぐ。
 4月16日(日)10:00から同会約40名が集まり、“鯉のぼり”の飾り付けを行なった。高砂橋・真砂橋・真栄橋約1.3kmの橋間に、長い鯉の列が作られた。
 「眠っている鯉を泳がしませんか」と、鯉のぼりの募集をかけて約40匹が集まり、小樽都通り商店街から約60匹が寄贈され、今年の“こいのぼり”は、昨年のものとを合わせ、過去最高の300匹となった。
 気持ち良さそうに川を泳ぐ鯉に、道行く人も足を止め見入ってしまう。鯉は、小さなもので50cm、大きなもので12mあり、古いものでは大正時代の鯉もあり、一つ一つ違う顔を見るのが楽しみとなっている。
 同会の総務・藤田正(58)さんは、「寄贈してくれた人に申し訳ないので、昨年以上に気合いを入れて、たくさん飾りますよ。見てくれている人が、『いいね』とか『こんな場所あるのね』と言葉をかけてくれるだけでうれしい」、関本正栄(70)会長は、「町会の人に助けてもらって出来ています。みんなが参加し喜んでくれ、みんなが見て喜んでくれるというだけでうれしいです。ずっと続けていければ良いな」と、風に揺れる鯉を眺めていた。
 若松町の田村瞳(5)ちゃんと遥(4)ちゃんは、「毎年見てるよ。絡まったりしてるのおもしろかった。ピンク色がかわいかった。また自転車で見に来る」と、鯉が泳ぐ川をぐるっと歩き回っていた。
 17日(月)から、また新たに「眠っている鯉」を募集する。300匹の鯉の群れは、5月7日(金)まで、風に吹かれ優雅に勝納川を泳ぐ。