昭和の香り漂う「小樽都通り梁川商店街振興組合」(大竹一郎理事長・42店舗加盟)は、同商店街をより詳しく知らせるために、今年1月末に、公式ガイドブックを1万部発行した。
全国商店街振興組合連合会が国からの助成を受けて基金を造成し実施する、地域商店街活性化事業「にぎわい補助金」を活用して、初めてのガイドブックを製作。
昨年2月に、同商店街店主ら20〜40歳代に声をかけ、小樽商科大学職員がオブザーバーとなり、「おたる梁川商店街活性化事業委員会」(そば処やま安・安藤彰啓委員長)を発足。同商店街と、JR小樽駅より北側の「樽北エリア」を含め、懐かしい小樽をコンセプトに、ガイドブックの製作に取り組んだ。
ガイドブック(A5版・カラー25ページ)の表紙の絵は、中央市場に「似顔絵工房HASAMI」を開いたイラストレーターのRUOさんが、商店街にあるシンポル的存在の鈴蘭型の街灯と商店街をほのぼのとしたタッチで仕上げている。また、巻頭の絵も協力している。
梁川通り周辺やひと足延ばしていける場所をマップで掲載し、船見坂や小樽駅、龍宮神社などの名所を写真入りで紹介。小樽市総合博物館の協力を得て、深い関わりがある歴史上の人物も物語にまとめた。
商店街住民に、懐かしい写真の提供を募り、写真で見るいま・むかしをセピア色のページで掲載している。
自慢の旨いものや気になる店など20店舗を写真と文章で紹介。中央市場(1棟〜3棟)の店舗が図と写真で分かりやすく書かれている。掲載スペースに強弱をつけ、クオリティの高さを追求した1冊となっている。
2月から、同商店街加盟店舗をはじめ、運河プラザや観光案内所で配布し、市内店舗や宿泊施設等にも配布中。
今後は、同委員会が中心となり、商店街をどのようにしたいかなどアンケート調査を実施し、みんなの声を集める。2冊目は、提供写真を集めたフォトブックや樽北エリアガイドブックなどの発行を検討している。
大竹理事長は、「内容が濃く、読み応えのあるガイドブックである」と絶賛している。
◎小樽梁川商店街HP